ホンダは2022年11月27日(日)、栃木県のモビリティリゾートもてぎにて3年ぶりとなる「Honda Racing THANKS DAY(ホンダ・レーシング サンクスデー)」を開催。レーシングマシンのデモ走行や展示、グッズの物販、ファンも参加できるイベント、屋台グルメなどを入場者たちは楽しめました。モーターサイクルジャーナリストの青木タカオさんも、仕事を忘れて満喫した模様です。
ホンダのレーサーが集結!

プロ野球のシーズンオフにファン感謝デーがあるように、モータースポーツ界にも『Honda Racing THANKS DAY 2022(ホンダ・レーシング サンクスデー)』なるものがあり、11月27日(日)、栃木県のモビリティリゾートもてぎにて2019年11月以来3年ぶりに開催されました。
推しライダーと会話もできるかも!?
MotoGP、SBK、EWC、モトクロス、トライアル、ラリー、全日本ロードライダーをはじめ、四輪はF1、インディーカー、スーパーGT、スーパーフォーミュラのドライバーたちが参加。多彩なコンテンツを通じて、応援している“推し”選手たちのリラックスした状態を間近で見たり、サインがもらえたりするから、ファンにはたまりません。

まず大興奮なのが、ピットに置かれているレーシングマシンたち。F1やスーパーGT、スーパーフォーミュラの車両前にファンが押し寄せていますが、バイクも負けていません。MotoGP、SBK、EWC、全日本選手権のマシンにバイク好きが群がり、筆者もそのうちのひとりです。

普段では近くで目にすることができないMotoGPマシンには大興奮。ゼッケン93のマルク・マルケス選手、ゼッケン30の中上貴晶選手らの『213V』に近づき、ウイングレット付きのボディワークを穴があくほどほどジロジロ見るのでした。

そして、嬉しいのがライダーやドライバーたちが登場し、ファンや写真をおねだりできること。気さくに応えてくれる選手が多く、ファンを大切にしていることがわかります。IDEMITSU Honda Team AsiaのMoto2マシン前で写真を撮っていると、小椋藍選手が登場。ひとりずつ丁寧にサインや写真、ファンのリクエストに応えている姿が印象的です。
レーサーたちの素顔が垣間見れる
こうした車両展示や選手のファンサービスだけでなく、ライダーとドライバーが「Team Red」と「Team Blue」に分かれ、7つのプログラムで対決し、合計ポイントで勝敗を決めるなど、観戦するのも忙しいくらいに面白いのがレーシング サンクスデーです。

モトレーサー(電動小型バイク)やレーシングカートでガチンコバトルしたり、スーパーフォーミュラがピットストップ対決したり、ライダーやドライバーたちがリレー形式のエキシビションレースをおこなったり、子どもも大人も、バイクファンもクルマ好きもみんなが楽しいイベントになっているのでした。
観るのが忙しいほどプログラム満載
モビリティリゾートもてぎは広大で、それぞれの会場へ移動するのもタイヘンです。その模様は大きな大型モニターで観ることもできますが、もちろん生で目の当たりにすることもできます。

特設モトクロスコースでは、ホンダに1989年以来初のダカールラリー優勝をもたらしたリッキー・ブラベック選手が世界ラリーレイド選手権マシンCRF450Rallyでジャンプもしてしまうし、モトクロス世界選手権チャンピオンのティム・ガイザー選手はCRF450RWでビッグジャンプをワンハンドでキメて、もうスゴイとしか言いようがありません。

1999年から26年もの長い間、ホンダとともにたたかったトライアルライダーの藤波貴久選手は今季から監督としてRepsol Honda Teamを牽引した。走る勇姿を観ておきたいと今度は特設トライアルコースへ移動すると、世界選手権とXトライアルでそれぞれ16連覇中のトニー・ボウ選手ら豪華メンバーでトリックを次々に繰り出し、度肝を抜かれます。
マルケスの213VにF1レーサーがまたがった!?
二輪ライダーと四輪ドライバーの交流もレーシング サンクスデーならではのもので、F1ドライバーとMotoGPライダー、世界最高峰のレーサーたちの共演もコース上で見ることができました。

なんとなんと、マルケス選手のMotoGPマシン『213V』に、ピエール・ガスリー選手やセルジオ・ペレス選手が跨るシーンも! 報道陣のカメラが向けられっぱなしとなりました。
真剣勝負のレースが楽しいのはもちろんですが、年に1度のこうしたファンサービスイベントも見逃せません。来シーズンもホンダのライダーから目が離せません。なお、最終戦までチャンピオン争いをしたMoto2小椋藍選手の独占インタビューにも成功しましたので、ご覧ください!