日本の魅力のひとつに四季がありますが、地方へのツーリングシーズンは、いつ頃が最適なのでしょうか。

日本各地のツーリングシーズンとは

初夏の北海道にある直線道路
初夏の北海道にある直線道路

 普段行かない地方へのツーリングを計画する際には、行き先の気候を調べておくことが楽しむ秘訣です。北は北海道から南は沖縄まで、縦に長い日本は同じ時期でも地域によって気候には、大きな差があるもの。

 それぞれの地方へのツーリングを計画するなら、いつ頃が最適なのでしょうか。

初夏の北海道にある直線道路
初夏の北海道にある直線道路

 ライダーの聖地とも呼ばれる北海道は、多くのバイク乗りにとって1度は走ってみたい憧れの地でもあります。しかし、北海道は1年の半分ほどの期間は、雪が降る寒い地域です。全国的に桜が咲き日中は暖かく感じる4月でも、北海道は地域によって雪が降っている場合もあるほど。

 そのため、ゴールデンウィークを利用してツーリングへ行く場合は、最低気温を意識してインナージャケットなどの防寒具を用意しておくと安心です。日中は暖かいけど、朝晩は冷え込むという認識でウェアを選ぶと良いでしょう。

北海道富良野市にあるラベンダー畑
北海道富良野市にあるラベンダー畑

 人気のツーリングスポットである富良野のラベンダー畑は、6月末から7月頃が見ごろです。また、8月頃になってくると、全体的に気温も上昇するため、非常に過ごしやすい気候となります。

小樽から稚内まで海沿いなども走ることができる「オロロンライン」
小樽から稚内まで海沿いなども走ることができる「オロロンライン」

 その他にも、道北方面の海沿いにあり、広々とした直線の道が続く「オロロンライン」も、ライダーに人気のスポットのひとつです。北海道の雄大な自然を存分に楽しむためには、夏ごろがおすすめのツーリングシーズンといえるでしょう。

西伊豆スカイラインと見える富士山
西伊豆スカイラインと見える富士山

 続いて、北海道と合わせて人気の高い、東海・甲信越方面へのツーリングシーズンをご紹介。

 太平洋に面している静岡県、とくに中部や西部地方は、冬でも比較的温暖な地域。駿河湾の影響などで、冬でも20℃台になることもある温暖な気候が魅力的です。また、全国的に見ても降水量が少ない地域であるため、寒いシーズンを狙うのも良いかもしれません。

 一方で、冬の浜松方面は「遠州のからっ風」と呼ばれる強い風が吹く時期でもあるので、走行時は注意が必要です。

 人気の高いドライブウェイとしても挙げられる、長野県のビーナスラインは高原に位置するため、冬季は一部区間が閉鎖されます。おおよそ11月下旬から4月中旬頃が閉鎖時期となりますが、その年の気候によって多少前後します。閉鎖情報はビーナスラインのホームページに記載されているため、訪れる前にあらかじめ確認しておくと安心です。

 ビーナスラインに限らず、標高の高い高原や山間地方のツーリングは、道の凍結や落ち葉によるスリップ等の危険が考えられるため、冬の時期は控えた方が無難です。また、冬季は通行止めになっている場合もあるため、目的地周辺の道路情報や積雪情報等を確認しておく必要があります。

 人気ツーリングスポットの白樺湖周辺はリゾート地のため、夏の長期休みなどは道が混雑する場合もあります。ちなみに、紅葉を楽しみたい人は、10月中旬頃から11月上旬頃に訪れるのがおすすめです。

南側もある!? ツーリングに最適な季節

ビーナスラインは、長野県茅野市から上田市の美ヶ原高原美術館までの全長約76kmのルートです
ビーナスラインは、長野県茅野市から上田市の美ヶ原高原美術館までの全長約76kmのルートです

 さらに南下して、四国地方のツーリングシーズンはいつなのでしょうか。四国地方は、四国山脈によって北部の瀬戸内海式気候と、南部の太平洋側気候のふたつの気候に大別できます。

 全体的に温暖な気候が魅力の地方であるため、冬でもツーリングを楽しむことが可能。なかでも、冬の瀬戸内海側は降水量が少く、比較的ツーリングの予定を立てやすい地域といえます。

 しかし、春の瀬戸内海は濃い霧が出やすく、運転に支障をきたすこともあるため、予定を立てる前にあらかじめ天気予報で霧情報を確認しておくと安心です。

高知県を流れる四万十川に架かる晴天の口屋内沈下橋
高知県を流れる四万十川に架かる晴天の口屋内沈下橋

 一方で、太平洋側は全国的に見ても、年間をとおして降水量の多い地域です。梅雨前線による集中豪雨や、台風の直撃などが発生することも多いため、梅雨の時期である6月から7月中旬頃や台風が上陸しやすい8月から9月ごろのツーリング計画は、注意が必要。

 全体的に見ると、年間を通して温暖な気候が魅力的な四国は、冬のツーリング先にもおすすめです。しかし、山間部は気温も低く雪が降ることもあるため、海側メインのツーリングを計画すると良いかもしれません。

 では、沖縄のツーリングシーズンはいつなのでしょうか。

 そもそも沖縄は、年平均気温は23℃前後、冬でも10℃から20℃ほどと一般的な秋頃の気温に近く、南国らしい暖かさが魅力の地域です。

沖縄本島と古宇利島を結ぶ古宇利大橋
沖縄本島と古宇利島を結ぶ古宇利大橋

 そのため、年間を通してツーリングを楽しめますが、5月や6月は梅雨時期のため、避けた方が無難かもしれません。また、夏の時期はスコールが降る場合もあるため、敢えてツーリングに最適な季節を挙げるなら、寒暖差はあるものの天候が安定しやすい秋頃がおすすめです。

※ ※ ※

 日本国内でも、ツーリングに適したシーズンは地方によって異なります。気温だけでなく、降雪が多い地域や降雨量の多い地域など、気候条件をチェックすることがツーリングシーズンを見極めるポイント。

 訪れる地方の気候をしっかりと確認し、四季折々の風景やグルメを楽しんではいかがでしょうか。