昨今、バイク人気が高まっていることに平行するように、バイクの盗難被害も続出しているようです。一体どのような車種が盗まれやすいのでしょうか。

盗まれやすい車種の傾向は?

 昨今、三密を避けられることから、レジャーや通勤・通学の移動手段としてバイクが注目されるようになりました。その一方で世界的な半導体不足により、新車の供給がバイク需要に追いつかないという問題も発生しています。

 そんなバイクブームとバイク不足が相まった結果、中古バイクや「名車」、「旧車」と呼ばれるバイクの価格が高騰。それに乗じて、バイクの盗難被害が続出しているようですが、どういった車種が盗まれる傾向にあるのでしょうか。

ホンダ「モンキー」などの小型モデルは盗難被害に遭いやすい
ホンダ「モンキー」などの小型モデルは盗難被害に遭いやすい

 まず、ヤマハ「ビーノ」や「ジョグ」、ホンダ「PCX125」というような小型スクーターなど、比較的軽量なバイクは、特別な道具がなくても簡単にクルマの荷台に乗せて盗むことができるため、盗まれやすい傾向にあります。

 過去には、鍵を無理やり壊されたり、キーを抜き忘れていた原付をたまたま見つけた犯人が、自転車感覚で盗んで乗り捨てるなどといった事例もありました。また、自宅の駐輪場だけでなく、路肩や駐輪場へ停めている間に盗まれることもあるようです。

 そんな小型バイクのなかでも、古いホンダ「モンキー」や「エイプ50」などは、生産終了モデルという希少価値の高さも相まって、コレクション目的や転売目的で盗難が急増。

 最近では、生産終了から40年ほど経った現在でも非常に人気の高い、ホンダ「CBX400F」を購入した人が、納車10日後に盗難被害にあったという事例も発生しているほどです。

稀少モデルは盗難に遭いやすい傾向
稀少モデルは盗難に遭いやすい傾向

 ちなみに、現行モデルであっても人気車種は需要があるため、盗難される確率は高まります。ロックキーを壊されたり、前輪を外して残りを窃盗するなどの方法のほか、最近ではフリマアプリで出品したバイクを試乗したまま盗難されるなどの大胆な窃盗手口もありました。

 なかでもホンダ「CBX400F」や「ホーネット」、カワサキ「ニンジャ」シリーズ、名車と呼ばれる「Z1」や「Z2」、ヤマハ「400」や「YZF-R25」、スズキ「ハヤブサ」などのバイクは要注意。

 他には、BMWの「S1000RR」や「R1250GS」、ドゥカティの「パニガーレ」など、海外メーカーのスーパースポーツやメーカーのフラグシップモデといった人気車種も、狙われる傾向にあります。

 ちなみに、こういったモデルは前述した小型スクーターの窃盗犯と異なり、自宅のガレージに停めていてもチェーンロックを切られたり、クレーンを使ってバイクが入っているコンテナごと盗まれたなど、特殊な道具を使った大規模な窃盗方法を用いる、プロの窃盗団に狙われやすい傾向にあるようです。

愛車を窃盗から守る方法とは?

 プロの窃盗団は突発的な窃盗ではなく、用意周到に計画を練った上でバイクを窃盗しています。では、こういった窃盗犯から愛車を守るためには、どのような対策を取れば良いのでしょうか。

盗難被害に遭わないためには、愛車を外から見えにくい場所に保管することが重要
盗難被害に遭わないためには、愛車を外から見えにくい場所に保管することが重要

 まず駐輪スペースは、できるだけ外から見えにくい場所を選ぶことが重要。外からバイクの姿が確認できる状態では、プロの窃盗団に目を付けられる可能性も高まります。自宅ガレージに駐輪する場合は、シャッターを常時閉めるようにしたり、バイクカバーをかけるなどして、使用しない時はとにかくバイクを隠しましょう。

 費用面の負担は大きくなりますが、コンテナ型のバイクガレージをレンタルするなどの方法も良いかもしれません。

 駐輪場の位置関係的に、どうしても外からバイクが見えてしまうという場合は、バイクカバーだけでなくしっかりとロックをかけ、カバーの上からロープを巻くなど、スムーズにバイクを盗めない状態を作り出すことが重要です。

駐輪中はセキュリティ対策をしっかりとする
駐輪中はセキュリティ対策をしっかりとする

 ちなみに自宅だけに限らず、外出先でバイクを停める場合でも、チェーンロックやディスクロックなどの防犯アイテムも使うと良いでしょう。また、鍵穴へのいたずらなども防ぐことができるキーカバーも、併せて使用すると安心です。

 さらに、窃盗犯に場所を特定されないためにも、SNS上に気軽に写真を載せるのは控えたほうが良いかもしれません。

 バイク仲間が増えたり愛車を褒めてもらえたりと、ポジティブな面も多いSNSですが、それに比例してバイクの存在が窃盗目的の人間に知られてしまう可能性も高まります。

 もしSNSに写真を投稿する場合は、自宅や個人を特定されないよう細心の注意を払うようにしましょう。また、バイクを安易に人目へ晒さない、存在を知らせないという対策を取ったうえで、監視カメラやイモビライザーなどの防犯アイテムを駆使することで、さらに防犯効果の向上が期待できます。

 盗まれない為の対策が第一ですが、万が一盗難された場合に備えて、盗難保険に加入しておくのもオススメです。