2022年6月27日、ホンダは「クロスカブ・くまモンバージョン」など一部モデルのカラー設定を変更して販売します。ところでくまモンバージョンのモデルは、どれほどの人気があるのでしょうか。

人気ゆるキャラとのコラボモデル!くまモンカラーのクロスカブ

 熊本県のPRマスコットキャラクターである「くまモン」とコラボした「クロスカブ・くまモンバージョン(以下、くまモンカブ)」は、2019年6月に発売されました。

2019年6月に登場した「クロスカブ110・くまモンバージョン」
2019年6月に登場した「クロスカブ110・くまモンバージョン」

 2022年4月にモデルチェンジがおこなわれた通常モデルのクロスカブと併せて、くまモンバージョンも新たに生まれ変わり、現在も継続して販売されています。ところで、そんなくまモンカブはどれほどの人気があるのでしょうか。ホンダドリームの担当者は、以下のように話します。

2022年6月27日にモデルチェンジがおこなわれる「クロスカブ50・くまモンバージョン」
2022年6月27日にモデルチェンジがおこなわれる「クロスカブ50・くまモンバージョン」

「くまモンカブは、くまモン好きの方はもちろん、幅広い年齢層の方から注文をいただいております。現在は納期未定となっていますが、注文することは可能なので、納車までお時間をいただくかたちになりそうです」

 このコメントからも見受けられるように、くまモンカブは他のカラーと同様に人気があるようで、売れ続けている背景には、くまモンというキャラクターの魅力に秘密がありそうです。

 今や国内で知らない人がいないくらいに認知度があるくまモンは、熊本県に関連するグッズや食品など多くの商品に採用されています。

 くまモンは、2011年に「ゆるキャラグランプリ」で1位を獲得し、その年から2020年まで、関連商品の売上高は右肩上がりで伸び続けています。その勢いは衰えることなく、2021年末までの国内外でのくまモンに関連した商品の累計売上高は、1兆1341億7000万円にのぼり、1兆円を超えたと発表されています。

 また、日本リサーチセンターは、2021年に「第8回NRC全国キャラクター調査」を実施しました。その調査の内のひとつとして、ご当地キャラクター17種の認知度と好感度についてのアンケートを、全国の男女1200人を対象におこなっています。

 それによると、「知っているご当地キャラ(認知度)」と「ご当地キャラ好感度」の両方でランキング1位を獲得しており、くまモンの根強い人気をうかがい知ることができます。

2022年4月にモデルチェンジがおこなわれた「クロスカブ110・くまモンバージョン」
2022年4月にモデルチェンジがおこなわれた「クロスカブ110・くまモンバージョン」

 モデルチェンジで新しくなったくまモンカブは、令和2年排ガス規制に対応した新エンジンを搭載しています。また、110ccモデルは、同時に発表された新型の「スーパーカブ110」をベースに改良されています。

 主な変更点としては、前後キャストホイールと前輪のディスクブレーキを初採用し、足まわりの強化が挙げられます。加えて、メーターパネルには液晶を追加し、ギアポジションや燃料計、時計、平均燃費などを表示できるようになっているほか、ロングストローク化された新型エンジンを採用しています。

くまモンのエンブレムをボディに配置
くまモンのエンブレムをボディに配置

 ボディには、くまモンをイメージした黒と赤の専用カラーリングを前モデルより継続するようです。シートやサイドカバーなどに足跡やロゴを、エンブレムや鍵にも、くまモンのイラストが描かれているなど、随所にくまモン要素があしらわれたデザインは、ファン必見といえます。

 では、国内には大手バイクメーカーが4社ありますが、なぜホンダだけがくまモンとコラボしているのでしょうか。

 それは、くまモンの出身地である熊本県に、ホンダのバイク生産拠点である「熊本製作所」があるためです。ここではスーパーカブをはじめ、さまざまなモデルが生産されています。ホンダと熊本県はこのような深いつながりがあるので、くまモンをイメージしたバイクが発売されることは、当然の流れといえるのかもしれません。また、ホンダはクロスカブのほかにも、「くまモンバージョン」のバイクをいくつか販売しています。

 まずひとつ目の車種は、現在は販売は終了しているものの、2014年に発売が開始された、「モンキー・くまモンバージョン」です。

2014年に発売された「モンキー・くまモンバージョン」
2014年に発売された「モンキー・くまモンバージョン」

 燃料タンクは黒を基調に赤のストライプをあしらった、2トーンカラーを採用しています。また、くまモンのほっぺをイメージした赤いホイールに、くまモンのイラストがされたバッジと、立体的な「HONDA」のエンブレムを燃料タンクに配置した特別仕様となっています。

 ふたつ目の車種は、女性からの人気が高い50ccスクーターの「ジョルノ」をベースにした「ジョルノ・くまモンバージョン」です。

2016年に発売された「ジョルノ・くまモンバージョン」
2016年に発売された「ジョルノ・くまモンバージョン」

 くまモンカブ同様に、くまモンをイメージした黒と赤を基調としたボディカラーが特徴の1台です。また、フロント内側はくまモンのほっぺの赤をイメージしたグローブボックスとインナーボックスを配置するなど、各所にくまモンを連想させる配色となっています。

 さらに、フロントトップカバーにくまモンのエンブレム、ボディカバー両サイドに水玉模様とくまモンのイラストがデザインされています。丸みを帯びたスタイルにくまモンのデザインがプラスされ、かわいらしさが際立つ1台に仕上がっています。

 ちなみに、くまモンのバイクは国境を超えて、海外でも販売されています。例えば、タイホンダで現地生産・販売されている、海外専用の110ccモデル「スクーピーi」は、誕生10周年記念モデルとして「スクーピーi・くまモンスペシャルエディション」をラインナップしています。

タイホンダで現地生産・販売されている110ccモデル「スクーピーi」
タイホンダで現地生産・販売されている110ccモデル「スクーピーi」

 スクーピーi・くまモンスペシャルエディションも、くまモンらしい黒と赤のカラーリングに、くまモンのイラストを盛り込んだスペシャルモデルとなっています。

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 くまモンとバイクが好きな人にとって、ホンダが販売するくまモンカラーのバイクは、夢のコラボ企画といえるかもしれません。ホンダが熊本県でバイクを作り続けている間は、今後も新たな「くまモンバイク」が登場する可能性があるので、ファンは目が離せないでしょう。