梅雨が明けると、いよいよツーリングのベストシーズンが到来します。しかし、日本の夏は非常に暑いため、行先は「涼」を求めたスポットがオススメ。そこで、夏でも「涼」を感じられる関東のツーリングスポットを集めてみました。
この夏行きたい!関東の清涼ツーリングスポット
ヘルメットをかぶった状態で、直射日光に照らされ続ける夏のツーリングは過酷です。そのため、涼を求めたツーリング計画を立てている人も多いのではないでしょうか。そこで、関東の「涼」が感じられるツーリングスポットをご紹介します。

●奥多摩湖
奥多摩湖は、東京の最西端に位置しており、正式名称は「小河内貯水池」といいます。東京の奥座敷ともいえる場所で、都心から気軽にアクセスできるスポット。
一般的に、森林がある場所は比較的涼しい所が多いのですが、奥多摩湖は500m以上となる標高も相まって、かなり涼しい地域といえます。また、麦山の浮橋や小河内神社、留浦の浮橋など、観光スポットが多いのも特徴のひとつ。楽しめるスポットがかなり多いため、どこから回ればいいのか、迷ってしまいます。さらに、檜原村から奥多摩朝を結ぶ19.7kmの奥多摩周遊道路は、夏のツーリングにも適しています。
そのため、事前に「奥多摩観光協会」などのWEBサイトを見て、計画を立ててから訪れるとより楽しめるでしょう。

●龍王峡
栃木県日光市にある渓谷「龍王峡」は、日光の中心から北へおよそ20kmの場所にあります。都心からアクセスもしやすい上にハイキング道も整備されていることから、非常に人気のスポットです。
白龍峡、青龍峡、紫龍峡と、渓谷の岩肌の色に基づいて命名された3エリアに分かれており、例えば白龍峡の両岸は、白っぽい流紋岩で形成。同様に青龍峡は火山灰からなる緑色凝灰岩、紫龍峡は海底火山に由来する安山岩の色から命名されたといわれています。
時間や体力に余裕がなく、1箇所だけしか行けない場合は、龍王峡をチョイスするのがお勧め。余裕があれば3つの渓谷をすべてめぐるのも良いでしょう。
休憩がてらバイクを下りて涼みながら、渓谷沿いをゆっくり散策するのも楽しみ方のひとつです。

●吐竜の滝
甲府市からおよそ40kmの場所にある吐竜の滝は、奥多摩湖や龍王峡のようにアクセスしやすい場所ではないものの、穴場スポットのひとつです。
川俣川渓谷のなかにあり、落差10m、幅15mと横幅があることが特徴。岩の間から流れ落ちる水が絹糸のように美しく、写真の撮影を目的に訪れる人も少なくありません。
渓谷沿いは標高が高いことも相まって、夏場は非常に涼しく快適。夏場のツーリングに、一度は訪れたいスポットです。

●清里高原
清里高原は、前述の吐竜の滝と同じ山梨県北杜市にある、八ヶ岳連峰の南麓に位置する高原です。観光スポットや温泉もあることから、1日とはいわず何日でも楽しめるような場所。
キャンプ場もいくつか存在するため、昨今人気を集めているキャンプツーリングを目的に訪れる人も多数います。また、清里からビーナスラインを抜けるツーリングリルートも人気があります。

●鳴沢氷穴
山梨県南都留郡鳴沢村にある鳴沢氷穴は、年中氷でおおわれている溶岩洞窟で、富士五湖観光のひとつにも数えられるスポットです。
その名のとおり氷の洞窟で、内部の平均気温は3℃とかなり低いため、暑い夏でも寒いと感じる避暑地となっています。そのため、訪れる際は上着を持参すると快適。
また、鳴沢氷穴のすぐ近くには、富岳風穴という洞窟もあり、ここは氷におおわれているわけではありませんが、鳴沢氷穴同様に内部の平均気温は3℃と、非常に涼しいスポットです。