一口に原付といっても、大きく分けて原付一種と原付二種の2種類あります。それぞれ定められた交通ルールにも違いがあるのですが、原付二種には、どういった交通ルールが定められているのでしょうか。

原付二種の法定速度や交通ルールに注目!

 原付一種や原付二種は、バイクを含む自動車の検査や登録・届出について定めている、道路運送車両法上の分類です。原付一種と原付二種の違いはエンジンの排気量にあり、50ccまでのものを原付一種、50ccを超え125ccまでのものを原付二種と区分しています。

50ccを超え125ccまでの車両を原付二種といいます
50ccを超え125ccまでの車両を原付二種といいます

 原付一種と原付二種は法律上の違いだけでなく、バイクとしてのつくりも微妙に異なります。後述するように原付二種の方が高い法定速度のため、ブレーキやフレーム・サスペンションの構造などが速度に耐えられるように強化されています。

 また、原付一種と原付二種では、税金の額にも違いがあります。排気量が125cc以下の原付自転車は車検の制度がなく、自動車重量税がかからないという点は一種・二種に共通します。加えて、市区町村税として、4月1日時点の所有者は1年分の軽自動車税を納付しなければならない点も同じです。

原付一種の税額は年額2000円
原付一種の税額は年額2000円

 異なるのはその税額で、原付一種では年額が2000円となっています。一方、原付二種は排気量によって税額が違い、50ccを超え90cc以下のモデルは年額2000円、90cc超から125cc以下になると税額が年間2400円にアップします。

 また、必要となる免許にも違いがあります。原付一種では原付免許で運転できるのに対し、原付二種を運転するには普通自動二輪免許(小型限定)を取得する必要があります。

 このように、原付一種と原付二種はさまざまな点が異なるのですが、それは交通ルールにも当てはまります。では、原付二種にはどういった交通ルールが定められているのでしょうか。

原付二種は、クルマや大型バイクに近い走行条件となります
原付二種は、クルマや大型バイクに近い走行条件となります

 原付二種は、原付一種よりも排気量が大きく加速などの走行性能が高いため、クルマや大型バイクに近い走行条件となります。

 原付一種との最大の違いは法定速度で、原付一種が30km/hなのに対し、原付二種は他の自動車と同じ60km/hに規定されています。また、原付二種は、原付一種のような二段階右折の必要がなく、他のバイクや自動車と同様右折レーンから右折することになるのです。

原付二種には、タンデム走行が可能なモデルも数多くラインナップされている
原付二種には、タンデム走行が可能なモデルも数多くラインナップされている

 さらに、原付一種と原付二種では、乗車定員が異なる場合もあります。原付一種は運転手1人しか乗車することができませんが、原付二種の中には2人乗り、いわゆるタンデム走行が可能なモデルも数多くラインナップされています。

 なお、原付二種であれば即2人乗車可能というわけではなく、原付免許を除く二輪免許を取得してから、通算1年以上経過する必要がある点には注意が必要です。

 このように、同じ原付といっても道路交通法上の扱いはまったく異なるので、交通ルールを理解する上では、「原付」という表記に惑わされないことが重要なポイントと言えるかもしれません。

※ ※ ※

 昨今、バイク業界における注目のジャンルにあたる原付二種は、原付一種と排気量が異なる他にも異なる点が数多くあります。中でも、クルマと同じ60km/hの法定速度が定められている点は、大きな特徴のひとつです。

原付二種は、クルマと同じ60km/hの法定速度が定められています
原付二種は、クルマと同じ60km/hの法定速度が定められています

 道路運送車両法上の「原付」という表現と道路交通法でいう「原付」の定義は異なるため、交通ルールを守って走行する際は、道路交通法の普通自動二輪車という表記を意識するのがよいかもしれません。

 将来的には社会情勢の変化に応じ、原付二種の定義が変更されたり交通ルールが変更される可能性も、十分考えられます。原付一種のユーザーや原付二種のユーザー、これからバイクを運転しようと考えている人は特に、今後の動向に注目しておきたいところです。