バイクの駐車違反は、大まかに「駐停車違反」と「放置駐車」の2種類に分けられます。一見似ているように思えるふたつの違反ですが、罰則内容が異なるなど、別々の違反としてキッチリ区分されています。では、それぞれどのような罰則内容が定められているのでしょうか。

駐停車違反と放置駐車違反の定義とは?

 バイクの駐車違反には大きく分けて、駐停車違反と放置駐車違反の2種類があり、両者の定義は異なります。

駐車違反を取り締まる駐車監視員
駐車違反を取り締まる駐車監視員

 駐車及び停車の定義については、道路交通法第二条第十八号で規定されています。同条では「車両等が…継続的に停止すること…又は車両等が停止し、かつ、当該車両等の運転をする者…がその車両等を離れて直ちに運転することができない状態」が駐車とされ、それ以外の「停止することで駐車以外のもの」が停車と定義されています。

 一見曖昧に見えるかもしれませんが、バイクとライダー両方を確認することができるとともに、直ちに移動できる状態であれば、「停車」。一方、バイク周辺にライダーの姿を確認できない場合や、すぐにバイクを移動することができない場合は、「駐車」と考えるのが一般的です。

 では、駐停車と放置駐車の違反基準はどのように定められているのでしょうか。

 まず駐停車違反は、前述した駐車もしくは停車に関する違反ということになり、バイク乗車中もしくはそばにいて、継続停止している状態の違反を指します。具体例としては、人待ちや荷物の積み下ろし、バイクの故障などで止まっている場合。駐停車禁止区間や駐車禁止区間内に停めていれば、駐停車違反の対象となります。

 それに対して放置駐車違反は、2006年に改正された道路交通法により導入された違反区分で、バイクをすぐに移動できない場合に違反の対象となります。

駐停車禁止(上)と駐車禁止(下)の標識
駐停車禁止(上)と駐車禁止(下)の標識

 なお、従来の駐車違反や駐停車違反は、バイクのライダーに対して課せられる違反のため、場合によっては誰が違反をしたのかわからないこともあります。

 しかし放置駐車違反は、バイクの所有者や車検証上の使用者に対して課せられる違反のため、ライダーが見当たらず直接移動命令ができない場合でも、取り締まりができるようになりました。また、警察官の他にも、委託された民間の駐車監視員が取り締まることも可能。放置駐車違反と合わせ、バイクの駐車違反に対する罰則が、より厳しくなっています。

 また、駐停車違反と放置駐車違反は、それぞれどこで違反をしたかによっても罰則内容が変わります。

 駐停車違反の場合、駐車禁止区域では反則金6000円及び違反点数1点が課せられ、駐停車禁止区域では、それぞれ7000円及び2点に増加。

 そして放置駐車違反は、駐車禁止区域の反則金が9000円で違反点数が2点、駐停車禁止区域になると1万円と3点と厳罰化されるため覚えておくと良いでしょう。また、駐停車禁止場所は短時間の停車も禁止されているため、より重い罰則が適用されるということになります。

駐停車禁止区域と駐車禁止区域の違いって?

 バイクの駐停車違反も放置駐車違反も、駐停車禁止区域での違反なのか駐車禁止区域での違反なのかにより罰則が異なりますが、そもそも駐停車禁止区域と駐車禁止区域は、どういった点が異なるのでしょうか。

路上に駐車されたバイク
路上に駐車されたバイク

 まず、駐停車禁止区域に該当するのは、駐停車禁止の標識や標示がある場所及びトンネルのなかが挙げられます。また、その他にも交差点とその端から5m以内の場所に加え、道路の曲がり角から5m以内、横断歩道とその端から前後5m以内、踏切とその端から前後10m以内も禁止区間に該当。

 そして駐車禁止区域に該当するのは、駐車禁止の標識や標示がある場所に加え、火災報知機から1m以内、駐車場や倉庫など自動車専用の整理口から3m以内、道路工事区域の端から5m以内も挙げられます。

 他にも、消火栓や指定消防水利の標識が設けられている位置や、消防用防火水槽の取り入れ口から5m以内も該当するので注意しましょう。