アプリリアの新時代ライトウェイトミドルスポーツ、「RS660」に試乗しました。

レーシーなビジュアルにストリートファイターなポジション

 EICMA2018で「コンセプトRS660」として発表されたアプリリア「RS660」は、日本では2020年12月に発売された新時代のライトウェイトミドルスポーツとして投入されたスーパースポーツモデルです。

 流石アプリリアともいえる個性的なカラーリングに、レーシングマシンを思わせるアグレッシブなフルカウルスタイルが、走りへの期待感を盛り上げます。

 エンジンは新開発の水冷4ストローク並列2気筒が搭載されていて、排気量は659cc。乗る人が気軽にスポーティーな走りを楽しめるモデルとして開発されました。

アプリリア「RS660」と筆者(先川知香)
アプリリア「RS660」と筆者(先川知香)

 そんなRS660の足つきは、身長165㎝の私でギリギリ両足のつま先が付くレベル。停車する際は足元に少し気を使う必要があり、足つきがいいとはいえません。

 一方で、少しオットットとなりながらも走りだしてみると、ライディングポジションは快適。

 ハンドルが比較的近いのか、フルカウルモデルで有りがちな無理な前傾姿勢になることも無く、ストリートファイターに乗っているような姿勢で、フルカウルを楽しめる不思議な感覚を味わうことができました。

アプリリア「RS660」の足つき(身長165㎝)
アプリリア「RS660」の足つき(身長165㎝)

 走りだしはというと、何だがギアがギクシャクして、低回転域でのトルクは少し弱めな感じ。ポジションは楽だけど、気を抜くと簡単にエンストをしてしまいそうな、不安定な感覚に不安感がこみ上げます。

 しかし、スピードが乗ってくると、走りだしの不安定さが嘘のように一気に安定。アクセル開度に比例してダイレクトに加速していく感覚が心地よく、バイクとの一体感を感じることができました。

 さらに、衝撃吸収性が高く、多少のギャップでは車体のバランスを崩すことも無いので、路面が少し荒れている状況でも安心してアクセルを開けることができます。

アプリリア「RS660」の走りを楽しむ筆者(先川知香)
アプリリア「RS660」の走りを楽しむ筆者(先川知香)

 アップとダウンの両方に対応可能なクイックシフターは、狭いパイロンコースだと、うっかりクラッチを握ってしまって上手く使えなかったけど、この高回転域でのスムーズでレーシーな走りを存分に楽しめるサーキットなど、広いクローズドコースなら、かなり便利に使えると思います。

 そんな、THEスーパースポーツの走りを気軽に、そして楽なポジションで楽しめるミドルクラスロードスポーツ「RS660」の価格(消費税込)は、145万2000円です。