一口に工場見学といっても、スイーツや調味料、その地域ならではの名産品のほか、乗り物やおもちゃの生産過程など、その種類はさまざまです。では、関東地方にはどのような工場見学スポットがあるのでしょうか。

製造する物によって体験が全く異なる!工場見学の醍醐味

 商品を製造している企業の中には、製造過程を一般に公開しているところも少なくありません。その中には想像もできないような生産過程を見ることもできるため、子どもだけでなく大人も楽しめる工場見学も多数あります。では、関東地方にはどのような工場見学スポットがあるのでしょうか。

関東地方のツーリングスポットにある工場見学を休みの日にしてみましょう
関東地方のツーリングスポットにある工場見学を休みの日にしてみましょう

■グリコピア・イースト(埼玉)

 埼玉県北本市にあるグリコピア・イーストでは、日本のお菓子でロングセラーのポッキーとプリッツの製造工場が見学できます。見どころは、ポッキーストリートとプリッツストリートと呼ばれるお菓子の製造プロセスです。また、見学が終わると工場限定パッケージのプリッツが貰える点も、魅力のひとつといえます。

埼玉県北本市にあるグリコピア・イースト
埼玉県北本市にあるグリコピア・イースト

 施設にはスタジアムホールがあり、クイズチャレンジツアーに参加して優勝するとプレゼントが貰えるそうです。参加料金は無料ですが、非常に人気があるため、完全予約制となっています。

 ちなみに、毎週金曜日とお盆休み・年末年始に加えて、工場のメンテナンスがある日は定休日となっているため、一度Webサイトのカレンダーで確認しておくと安心です。

 東京からグリコピア・イーストに行く場合は、首都高速都心環状線を通り、東北自動車道を抜けて首都圏中央連絡自動車道に入って、桶川加納ICから下道でおよそ10分走行します。

 工場には40台分の駐車場がありますが、バイク専用ではない点には注意が必要です。バイクで訪れる際は、近くのバイク専用駐車場に駐車した後、バスを利用したり、徒歩で向かうと良いかもしれません。

古墳時代に造られた横穴墓「吉見百穴」
古墳時代に造られた横穴墓「吉見百穴」

 ちなみに、グリコピア・イーストからは30分ほどで行ける距離には、古墳時代に造られた横穴墓「吉見百穴」があり、史跡巡りもできます。吉見百穴には219個の横穴があり、その内部には天然記念物のヒカリゴケも自生しているそうです。

■SKY MUSEUM(神奈川)

羽田空港に隣接する「JAL SKY MUSEUM」
羽田空港に隣接する「JAL SKY MUSEUM」

 羽田空港のそばの旅客機格納庫に隣接する「SKY MUSEUM」では、実際の旅客機の整備作業の現場が見学できます。また、フライトシュミレーターとして使っていたコクピットのパイロットシートに座るなど、見るだけでなく貴重な体験もできるスポットです。

 過去の飛行機の歴史の他にも、未来に使われるかもしれないプロジェクトや技術も紹介されています。定休日は水曜日のみで、見学料金は無料です。また、予約はインターネットからのみとなっているため、気になる人はWebサイトから申し込みましょう。

 なお、SKY MUSEUMには駐車場・駐輪場はないため、バイクで直接行くことはできません。しかし、そばの羽田空港にはバイク専用の有料駐車場もあるほか、満車が気になる場合は駐車場予約も可能なので、利用すると便利です。

羽田空港にあるバイク駐車場を利用し、空港グルメを堪能することもできます
羽田空港にあるバイク駐車場を利用し、空港グルメを堪能することもできます

 SKY MUSEUMに行くには、羽田空港第一ビルから東京モノレールに乗り、新整備場駅で下車、徒歩2分で到着します。また、羽田空港までは、高速湾岸線の東京方面からレインボーブリッジを目指して走り、有明JCTで空港中央方面に入れば羽田空港に行けます。

 ちなみに近くには、神奈川県川崎市と千葉県袖ケ浦市とを繋ぐ海底トンネル「東京湾アクアトンネル」があります。他では味わえないトンネルの通過体験ができるので、SKY MUSEUMへ行く際は立ち寄ってみるのも良いでしょう。

■造幣局さいたま支局(埼玉)

埼玉県さいたま市大宮区にある「造幣局さいたま支局」
埼玉県さいたま市大宮区にある「造幣局さいたま支局」

 埼玉県さいたま市大宮区にある「造幣局さいたま支局」では、日本の貨幣が製造されています。ここは、日本全国に3カ所だけの貨幣の製造工場であり、大量の貨幣が製造されていく様は、他の工場見学にはない迫力があります。また、さいたま支局は貨幣だけでなく、勲章も製造しており、造りたての仕上がりを見学可能です。また、博物館ゾーンでは、今までの記念硬貨や勲章の数々を眺めて歴史を学ぶこともできます。

 見学にはガイド付きツアーと自由見学の2種類があり、どちらも料金は無料で、月〜金曜日に見学ができます。ただし、ガイド付きツアーは事前に電話で申し込みが必要であり、2ヶ月前には予約しないといけません。なお、自由見学のほうは予約不要です。また、自家用車用駐車場がないため、造幣局さいたま支局に直接行くことができない点にも、注意が必要です。ただし、近くに「さいたま新都心バスターミナル一般車駐車場」があるため、そちらを利用することができます。

 ちなみに、造幣局さいたま支局から20kmほどのところに、前述のグリコピア・イーストもあるので、予定をしっかり立てれば、工場をはしごして見学することも可能です。

■カルピスみらいのミュージアム(群馬)

アサヒ飲料群馬工場にある「カルピスみらいのミュージアム」
アサヒ飲料群馬工場にある「カルピスみらいのミュージアム」

 カルピスみらいのミュージアムは、2019年で100周年を迎えたカルピスの歴史を記念して創設されました。工場でカルピスの製造工程をじっくり見るだけでなく、カルピスラボで試飲もできるので、暑い季節にはちょうど良いかもしれません。

 駐車場は30台分ありますが、バイク用ではないので、近くのバイク駐車場を利用すると良いでしょう。

 カルピスみらいミュージアムには、東北自動車を通過し、館林ICより下道をおよそ20分走ると着きます。ナビゲーションには「アサヒ飲料群馬工場正門」と入力すると迷わずにたどり着けます。

 また、近くにはつつじが岡公園があります。名前の通りつつじの花を満喫できるのは春先のみとなりますが、7月・8月はハスの花が見頃です。遊覧船に乗りながら、ゆっくりとした時間が過ごせるのも魅力でしょう。

■ガトーフェスタハラダ本社(群馬)

群馬県高崎市にあるガトーフェスタハラダ本社
群馬県高崎市にあるガトーフェスタハラダ本社

 群馬県高崎市のガトーフェスタハラダ本社では、ガトーラスクの製造工程を見学できるコースが用意されています。これは、製造工程を見学できるようにすることで商品の安全性を消費者に確認してもらい、食の安全を感じてもらうためとされており、120万枚を超えるラスクが製造されていく様子は圧巻の一言です。

 参加料金は無料で、営業日は祝日含む月〜土曜日です。館内を自由に見学できるので、自分のペースでのんびりと工場見学を楽しむことができます。また、ギャラリーでは、定期的にバイオリンやピアノコンサートが開催されています。予定を合わせられれば、工場見学のあとに生演奏を楽しめるかもしれません。

 ガトーフェスタハラダ本社は、関越自動車道の本庄児玉ICから下道を走って、およそ20分で到着します。加えて、60台分の駐車場が備わっており、バイクを駐車する場所には困りません。

 ちなみに、北にある岩倉橋を超えると、角渕キャンプ場や烏川オートキャンプ場、玉村ゴルフ場があります。アウトドアやスポーツが好きなライダーにとっては、キャンプツーリングしながら工場見学も一緒に楽しめる、おすすめのスポットといえそうです。ただ、夏は混み合うため、キャンプ場を利用する際は予約を取る必要があります。

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 工場見学と一言でいっても、どんな工場を見学するかで体験が全く異なるものになります。山奥や海に行くのとは味わいの違うツーリングを、この夏に計画してみるのも面白いかもしれません。