バイクを運転するなら、免許取り消しや免許停止の罰則は絶対に避けたいものです。では、それぞれ、どういった条件で課される罰則なのでしょうか。

知っておきたい!免許停止の条件とは

 違反点数や反則金とは異なり、免許停止や免許取り消し処分を受けると、日常生活への影響は多大なものになります。そもそもこれらの罰則は、どういった条件で課される罰則なのでしょうか。

 まず免許停止とは、定められた期間の間、運転免許が効力を失う行政処分です。したがって、運転免許が停止されている期間中は、公道でバイクやクルマ、原付バイクを運転することができません。したがって、免許停止になったら移動手段は自転車か徒歩、もしくは公共交通機関のみになるといえます。

一般的に免許停止は、違反点数が合計で6点〜14点になったら課されます
一般的に免許停止は、違反点数が合計で6点〜14点になったら課されます

 一般的に免許停止は、違反点数が合計で6点〜14点になったら課されます。免許停止の期間は、最短が30日、最長で180日と幅がありますが、期間の長さは、違反点数の合計点と、過去3年間に受けた行政処分の回数で決定されます。

 行政処分とは、公安委員会から科せられた免許停止や免許取り消しなどを指します。つまり、3年以内に免許停止の処分を数回受けていると、6点に満たなくても免許が停止され、期間が長くなるということです。もし行政処分の回数が0だった場合は、違反点数が6〜8点であれば停止期間は30日です。ところが、過去3年間に行政処分が一度でもある場合は、違反点数が6、7点でも90日の免許停止、8点なら120日間の停止期間になります。

 一般的に免許停止になるのは、軽度の交通違反を繰り返した結果、違反点数が6点を超える場合が多いでしょう。

 軽度の交通違反には、通行区分違反や追い越し違反、信号無視、一時停止無視などが挙げられます。これらの違反点数は1〜3点のため、一回で免許停止にはなりません。しかし、数ヶ月の間に通行区分違反と、25km/hの速度オーバーで違反切符を切られてしまえば、違反点数は5点となります。

 違反点数は、取り締まりを受けてから1年間は無事故・無違反を維持しないとリセットされません。つまり、違反点数が5点になったら、そこから1年間は無事故・無違反をキープする必要があります。もし違反点数が6点以上になったら、その段階で免許停止は確実でしょう。

一般道では、30km/h以上〜50km/h未満の速度オーバーで免許停止になります
一般道では、30km/h以上〜50km/h未満の速度オーバーで免許停止になります

 ちなみにバイクの場合、一回の取り締まりで免許停止になる違反行為として、以下の4種類が挙げられます。

 まず、車検切れのバイクで公道を走る「無車検運行」、自賠責保険が切れている状態で運転する「無保険運行」、30km/h以上〜50km/h未満の速度オーバー、そして、「携帯電話使用等(交通の危険)」です。

「携帯電話使用等(交通の危険)」とは、運転中に携帯電話で通話したり、画像を注視したり道路交通に危険を生じさせた場合の処罰
「携帯電話使用等(交通の危険)」とは、運転中に携帯電話で通話したり、画像を注視したり道路交通に危険を生じさせた場合の処罰

 最後の「携帯電話使用等(交通の危険)」とは、運転中に携帯電話で通話したり、画像を注視したりが原因で交通事故を起こす、もしくは道路交通に危険を生じさせた場合の処罰です。したがって、走行しながらスマートフォンを操作していると、一度で免許停止になる可能性もあるため、運転中のスマホ操作は控えるべきでしょう。

 なお、免許停止の期間中にこっそり運転をして検挙された場合は、無免許運転と同じ扱いとなり、違反点数25点が加算されて、今度は免許取り消し処分になります。

免許取り消しになる条件とその後について

 一方の免許取り消しは、違反点数が合計で15点以上になったら科される処分です。一般的な違反行為では15点になかなかなりませんが、重大な交通ルール違反で検挙された場合は、一度で免許取り消し処分になる可能性が高いです。

重大な交通ルール違反で検挙された場合は、一度で免許取り消し処分になる可能性が高い
重大な交通ルール違反で検挙された場合は、一度で免許取り消し処分になる可能性が高い

 例えば、酒酔い運転や麻薬等運転の違反点数は35点です。過労運転で取り締まりを受けた場合も違反点数が25点のため、免許取り消しの対象になります。また、昨今問題になっている「あおり運転」をした場合は妨害運転として扱われ、「交通の危険のおそれ」であれば違反点数25点、「著しい交通の危険」なら35点、どちらにしても免許取り消し処分です。

 もし、免許取り消しになったら欠格期間が発生します。欠格期間とは、取り消し処分を受けたあと、運転免許が再取得できない期間を指します。

 欠格期間は違反内容によって長さが変わり、最長なら10年の間、免許の再取得ができなくなる場合もあります。前述の免許停止の場合は、停止期間が終わるのを待てば免許の効力は復活しますが、免許取り消し処分を受けたら、欠格期間を終えてから再度教習所に通う必要があります。

欠格期間を終えてから免許を再取得する前に「取消処分者講習」を受講しないといけません
欠格期間を終えてから免許を再取得する前に「取消処分者講習」を受講しないといけません

 加えて、免許を再取得する前に「取消処分者講習」を受講しないといけません。講習は、「一般講習」と「飲酒講習」の2つに分かれており、免許取り消しを受けた理由により受ける講習が変わります。どちらも2日間で13時間の講習になり、講習手数料は3万550円です。

 取消処分者講習を受ける場合は、最寄りの警察署に行って、受付場所や時間などを確認しておきましょう。無事に講習を受け終わったら、取消処分者講習終了証明書が交付されて、運転免許の再取得資格が得られます。

 ちなみに、講習は欠格期間中でも受けられます。ただし、修了証の有効期限は1年間のため、期間内に免許の再取得をしないといけません。くれぐれも違反点数が15点以上になるような違反行為をしないように心がけたいものです。

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 違反点数6点で免許停止処分になり、さらに違反点数が15点以上になると、免許取り消し処分が課せられます。快適なライダー生活を楽しむためにも、免許停止や免許取り消し処分にならないように、普段から安全運転を心がけましょう。