道路上にある「ゼブラゾーン」は、バイクで走行しても良いのでしょうか。

道路上に存在するしましま柄のゼブラゾーンって何?

 道路上には、通称「ゼブラゾーン」と呼ばれる場所が存在します。正式名称は「導流帯」と呼ばれる道路標示で、道路上にある斜めの白線が白い枠線で囲まれている区画のこと。その模様がゼブラ柄に似ていることから、ゼブラゾーンと呼ばれています。

 ゼブラゾーンの形式については、「道路標識、区画線及び道路標示に関する命令」の第五条及び別表第三、第六条及び別表第四、 第九条及び別表第五、第十条及び別表第六で、詳しく定められています。

 また、「道路交通法」第百八条の二十八 4には、「国家公安委員会は、道路を通行する者が適正な交通の方法を容易に理解することができるようにするため、次に掲げる事項を内容とする教則を作成し、これを公表するものとする」とあり、この法令に基づき「国家公安委員会」が作成したものが、「交通の方法に関する教則」です。

 この交通の方法に関する教則によると、「クルマの通行を安全で円滑に誘導するため、クルマが通らないようにしている道路の部分であること」となっており、つまりゼブラゾーンは、事故や渋滞のリスクを減らすことを目的に設けられているようです。

 そんな、ゼブラゾーンはバイクで走行しても良いのでしょうか。

通称「ゼブラゾーン」と呼ばれる「導流帯」
通称「ゼブラゾーン」と呼ばれる「導流帯」

 実は、道路交通法などの関連法令には、ゼブラゾーンに進入すること自体を禁止する内容は書かれておらず、罰則規定もありません。つまり、事故や渋滞を防ぐために、臨機応変に柔軟な利用方法が求められる区画ということです。

 ただ、走行車線ではない以上、ゼブラゾーン内での走行ルールは定められていないため、クルマやバイクの運転手によっては、走行方法の認識が各々異なるグレーゾーンともいえます。そのため、事故が起こりやすい場所でもあり、実際にゼブラゾーンから出る際に、走行車線を走っていたクルマやバイクと接触、あるいは衝突する事故も多数発生しています。

 また、ゼブラゾーンでの事故の際は、走行車線を走っていたクルマやバイクのほうが、過失が重くなる場合もあるので要注意。いずれにせよ、ゼブラゾーンは各々の走行ルールの認識が異なる区画なので、なるべく走行するのは控えた方が良いでしょう。

 なお、ゼブラゾーンによく似た「安全地帯」については、道路交通法第十七条6に、「車両は、安全地帯又は道路標識等により車両の通行の用に供しない部分であることが表示されているその他の道路の部分に入つてはならない」と定められています。

 もしも安全地帯に進入してしまうと「交差点等進入禁止違反」となり、違反点数1点に加え、6000円の反則金が科せられるので注意が必要。罰則は5万円以下、過失も5万円以下と定められているため、ゼブラゾーンと見誤って進入しないように注意してください。

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 ゼブラゾーンは走行車線ではないものの、走行が禁止されているわけでもありません。ただ、ゼブラゾーン内での走行ルールは明確に規定されているわけではないため、各々の走行ルールの認識が異なる区画でもあります。

 走行が禁止されていないとはいえ、走行を目的とした区画ではないため、進入が必要となった際は細心の注意を払うように心がけましょう。