バイクを構成する部品や装備にはさまざまな保安基準が定められていますが、「反射板(リフレクター)」もその内のひとつです。では、具体的にはどういった内容が定められているのでしょうか。

地味ながら夜間に役立つ!反射板のありがたみ

 安全にバイクを運転するためにも、バイクを構成する部品や装備には、さまざまな保安基準が定められています。「反射板(リフレクター)」もその内のひとつです。そもそも反射板は、正式名称を「後部反射器」といい、リフレクターとも呼ばれることもある部品です。一般的に、バイクに限らず、クルマや自転車にも装着されています。

反射板の正式名称は「後部反射器」といいます
反射板の正式名称は「後部反射器」といいます

 反射板の主な役割は、どの乗り物であってもおよそ同じで、反射板を取り付けている乗り物を後ろから走ってくるクルマに認知させるために装着されています。また、ヘッドライトの光を反射させて赤く光るように作られており、遠くからも存在が確認できる構造をしています。Eマークと呼ばれる国際基準認証を受けたものであれば、150m以上先からも反射するようです。

 さらに、走行中だけでなく、駐停車している場合にも位置を知らせるのに効果的なほか、追突防止にも役立ちます。

反射板にはどういった内容の保安基準が定められているのか?

 まず、排気量に関わらず、一般公道を走るバイクは反射板を取り付けないといけません。そのため、勝手に外したりするのは原則禁止です。特に、エンジン排気量が250ccを超えるバイクは、反射板が保安基準に適合していないと車検が通らなくなります。

エンジン排気量が250ccを超えるバイクは、反射板が保安基準に適合していないと車検が通らない
エンジン排気量が250ccを超えるバイクは、反射板が保安基準に適合していないと車検が通らない

 また、車検がないバイクであっても、反射板が無い状態で一般公道を走行すると、保安基準を満たしてないため「整備不良(尾灯等)」で警察官に検挙される可能性があります。取り締まりを受けた場合、違反点数は1点に加え、二輪車は6000円、原付の場合は5000円の反則金が課せられます。

 反射板の保安基準は、道路運送車両法で定められています。同法の保安基準第38条の別添53では、バイクの反射板に関しての基準が細かく設けられています。

 内容を要約すると、反射板の取り付け位置は、板の中心点が地上から1.5m以下、反射板の下部の縁部分が地上から0.25m以上、反射部の大きさは10平方cm以上、色は赤色であり、三角形以外の形状であることなどが、基準として設けられているようです。

反射板は不用意なカスタムはしない方が良い
反射板は不用意なカスタムはしない方が良い

 したがって、カスタムで色を白色にしたり、反射板の大きさを極端に小さくしたりすると、保安基準を満たさなくなるため、不用意なカスタムはしない方が良いでしょう。また、反射板の中心が車両中心面上となることも定められています。取り付ける場所に規定があるため、カスタムなどで反射板を左右のどちらかに寄せるのは違法です。

 反射板は、小石などの硬い物が当たると簡単に割れてしまう特性があるため、破損している場合は、早めに交換をしておくと安心です。また、日常的にバイクを使っていると、徐々に反射部が汚れていき、光が当たっても反射しにくくなります。そのため、日頃から反射板の汚れだけでも、軽く拭いておくと良いでしょう。

 なお、2000年9月25日に法律改正があり、反射板に関する内容も一部変更になりました。これは、バイクに取り付ける灯火類に国際基準を導入する名目で、保安基準を一部改訂したものです。この改定の要点は2つあり、片方が反射板に関してのものでした。

2000年9月25日に法律改正があり、反射板に関する内容も一部変更になりました
2000年9月25日に法律改正があり、反射板に関する内容も一部変更になりました

 国土交通省が公開している報道発表資料の内容を抜粋すると、「二輪自動車には車幅灯及び側方反射器を備えなければならないこととする」と明記されています。車幅灯とはポジションランプのことであり、側方反射器とは、車体の横に取り付ける反射板のことです。

 つまり、後ろだけでなく、横にも反射板が必要になるというわけです。手間に思うかもしれませんが、周りからはより認知がしやすくなるというメリットがあるので、必ず装着しておきましょう。

※ ※ ※

 反射板は、夜間などの時間帯にヘッドライトの光で、バイクの存在を後方のクルマに知らせる役割のある保安器具です。車体が小さく、見過ごされることが多いバイクには重要なパーツといえるでしょう。