交通違反行為の種類は多岐に渡り、それぞれ罰則内容も異なっており、中には、罰金や反則金額を課される罰則もあります。では、2022年9月現在、「反則金額」が高い原付二種の交通違反 ベスト5は、どのような内容になっているのでしょうか。

「反則金額」が高い原付二種の交通違反ベスト5を挙げ解説

 交通違反をしたときに支払う反則金は、比較的軽い違反をしたときに支払うものです。反則金は行政罰にあたり、「交通反則通告制度」という制度にもとづき青切符が発行されます。そして、反則金を期日までに納付することで、刑事手続きが免除されるしくみです。

反則金は行政罰にあたり、「交通反則通告制度」という制度にもとづき発行されます
反則金は行政罰にあたり、「交通反則通告制度」という制度にもとづき発行されます

 交通違反の種類は、すべてを把握するのは困難なほど種類が豊富です。もちろん、反則金の金額も違反した内容に応じて上下します。では、原付二種で違反をした場合に反則金額が高いのはどのような違反なのでしょうか。

 なお、同じ違反でも程度によって反則金が段階的に異なるものは、一番高い金額のみを順位に反映しています。

 まず第5位は、「遮断踏切立入り違反」で、反則金は9000円です。

「遮断踏切立入り違反」の反則金は9000円
「遮断踏切立入り違反」の反則金は9000円

 遮断踏切立入り違反は道路交通法33条で定められており、踏切が鳴っている際や遮断機が降りようとしている間、遮断機が降りた踏切へ進入した場合に適用される違反です。

 踏切内は重大な事故につながりかねない危険な場所なので、比較的高い反則金になっています。どんなに急いでいても、警報機が鳴りはじめたら絶対に渡らないようにしましょう。

 続いて第4位は、「放置駐車違反(駐停車禁止場所等)」で反則金は1万円です。

「放置駐車違反(駐停車禁止場所等)」の反則金は1万円
「放置駐車違反(駐停車禁止場所等)」の反則金は1万円

 駐車違反には大きく分けて「放置駐車違反」と「駐停車違反」の2つがあり、その他にも細かく分類されています。ここでは一般的な、時間制限駐車区間以外の場所で駐車違反した場合の違反金額を示しています。

 放置駐車違反とは、駐車違反となる場所で運転者がバイクから離れて、直ちに移動することができない状態をいいます。この場合、駐車時間の長さやバイクから離れた距離などは関係ありません。例えば、5分程度コンビニに立ち寄っているだけでも違反に問われる可能性があります。

 また、「駐停車禁止場所等」とは、駐車に加えて停車も禁止している場所で、駐車禁止だけの場所よりも反則金が高くなっています。なお、高齢者や聴覚障害者などのドライバーのために設けられた「高齢運転者等専用駐車区間」内の駐停車禁止場所で駐車すると、1万2000円の反則金が科せられます。

 第3位は、反則金が1万2000円の「大型自動二輪車等乗車方法違反」です。

「大型自動二輪車等乗車方法違反」の反則金は1万2000円
「大型自動二輪車等乗車方法違反」の反則金は1万2000円

 大型自動二輪車等乗車方法違反は、道路交通法の第71条の4で定められています。具体的には運転手の2人乗りの条件が満たされていないのにもかかわらず、タンデム走行した場合などに適用されます。

 50cc以上のバイクは2人乗りが認められていますが、一般道では免許を取得してから1年経過するか、通算で1年以上経過していなければなりません。免許取得から1年未満にもかかわらず2人乗りした場合は、大型自動二輪車等乗車方法違反が適用されます。

 なお、原付二種のバイクでも、乗車定員1名のバイクで2人乗りをした場合は「定員外乗車違反」が適用され、違反点数1点と反則金6000円の罰則が科せられます。

 そして第2位は、「速度超過(25km以上30km未満)違反」と「携帯電話使用等(保持)違反」で、どちらも反則金は1万5000円です。

「速度超過(25km以上30km未満)違反」と「携帯電話使用等(保持)違反」の反則金は1万5000円
「速度超過(25km以上30km未満)違反」と「携帯電話使用等(保持)違反」の反則金は1万5000円

 速度超過違反は、オーバーした速度に応じて金額が上がりますが、一般道では25km以上30km未満のスピード超過が一番高くなっています。一般道の法定速度は60キロですが、標識がある道路では表示された速度を守らなければなりません。

 例えば、30キロ制限の道路であっても、原付二種であれば簡単に制限をオーバーしてしまうので、速度に注意する必要があります。

 一方の携帯電話使用等(保持)違反は、スマートフォンや携帯電話、カーナビといった機器を操作しながら運転する行為で、「ながら運転」と呼ばれることもあります。

 ながら運転は、前方を見ないで走行するので、たとえ一瞬であっても大変危険な行為といえます。そして、ながら運転による交通事故を減らす目的で、2019年12月に法律が厳罰化されました。二輪車は反則金が6000円から1万5000円、違反点数は1点から3点に引き上げられ、どちらも約3倍と厳しい内容になっています。

 なお、法改正では、ながら運転が原因で交通事故を生じさせてしまうと、「携帯電話使用等(交通の危険)違反」が適用されるようになりました。この場合は、交通反則通告制度は適用されず、反則金の納付ではなく刑事罰の対象になります。

 そして第1位は、「積載物重量制限超過違反(10割以上)」の反則金は3万円です。

「積載物重量制限超過違反(10割以上)」の反則金は3万円
「積載物重量制限超過違反(10割以上)」の反則金は3万円

 積載物重量制限超過違反は、いわゆる「過積載」のことで、道路交通法57条で定められています。バイクの重量制限は60kg(原付30kg)であり、この数値を超えて荷物を積載すると違反に問われます。

 また、重量超過の割合が多いほど反則金額が高くなり、違反点数も多くなります。最も高額になる「10割以上」の積載とは、最大積載量の2倍以上を積んだ場合です。例えば、原付二種の制限60kgの2倍の、120kg以上の荷物を積んで走行した場合、3万円の反則金が科せられます。

 ちなみに、過積載の割合が「5割以上10割未満」で2万5000円、「5割未満」で2万円の反則金となっています。なお、同乗車は制裁物に含まれないほか、パニアケース、キャリアといった積載装置も積載物に含まれません。

 バイクで60kgを超える荷物を積むことはあまりないかもしれませんが、過積載は重大な事故を引き起こす原因になるため、非常に厳しい罰則になっています。万が一、違反にならないためにも、荷物をたくさん積んで出かけるときは重さにも気を配るようにしましょう。

※ ※ ※

 反則金は、青切符を受け取った日から8日以内に納付する必要があります。突然の出費になる上、高額な反則金を支払うことになっては目も当てられません。

 警察にお世話になることのないよう今一度、交通ルールを再確認しておくとよいかもしれません。