2022年11月1日から、50ccバイクを除いたすべてのバイクに「次期排ガス規制」が適用される予定となっています。しかし、規制に対応できず、やむなく生産終了してしまったバイクも数多く存在するようです。いったい、どういったモデルがラインナップしているのでしょうか。

排ガス規制で生産終了するバイクをまとめて解説!

 2022年11月1日から「令和2年排ガス規制」が、50cc以下の原付を除く国内で販売されているすべてのバイクに適用されます。この新排ガス規制は、世界で最も厳しいと言われている「ユーロ5」と同じレベルのものです。

2022年の排ガス規制で生産終了するバイクが数多く存在
2022年の排ガス規制で生産終了するバイクが数多く存在

 規制に対応するためには、新たな機能の追加や、エンジン設計の見直しが必要になります。そのため、コストアップにより車両価格が跳ね上がり、採算が確保できない車種は生産終了という流れになっています。これは、エンジンの基本性能が古いバイクほど規制の壁を乗り越えるのが難しく、ロングセラーモデルも例外ではない状況です。

 国産バイクメーカー4社の国内向けのラインナップの内、約1割ほどの車種が新排ガス規制の影響でカタログから姿を消す見込みとなっていますが、どのようなモデルが生産終了となるのでしょうか。

2020年1月にファイナルエディションが発売されたヤマハ「セロー250」
2020年1月にファイナルエディションが発売されたヤマハ「セロー250」

 ひと足早く生産終了となったのが、ヤマハ「セロー250」です。2020年1月にファイナルエディションが発売され、35年の歴史に終止符を打ちました。「マウンテントレール」という独自のジャンルを生み出し、たくさんのファンに愛されたモデルでもあります。

2021年9月に生産終了となったヤマハ「SR400」
2021年9月に生産終了となったヤマハ「SR400」

 また、同じくヤマハのロングセラー「SR400」も、2021年9月に生産終了となっています。1978年にデビューし、43年という長い歴史を刻んできた稀代の名車で、単気筒エンジンから生み出される独特の鼓動感が多くのライダーを魅了してきました。セロー同様、2021年3月にファイナルエディションが発売され、歴史に幕を閉じています。

国内向けモデルの生産終了が発表されたヤマハ「FJR1300AS/A」
国内向けモデルの生産終了が発表されたヤマハ「FJR1300AS/A」

 ヤマハの現行モデルでは、「FJR1300AS/A」も国内向けモデルの生産終了が発表されています。スポーツツアラーというカテゴリーを開拓し、シルキーでトルクフルな走りと高い快適性を備えており、白バイでも使われてるバイクです。最終モデルとして、2022年2月に「20周年アニバーサリーエディション」が発売されています。

2022年10月をもって生産終了となるホンダ「CB400SF/SB」
2022年10月をもって生産終了となるホンダ「CB400SF/SB」

 そしてホンダでは、1992年発売で今年で30周年を迎える「CB400SF/SB」も、2022年10月をもって生産終了となります。400ccクラス最後となる水冷4気筒エンジンを搭載し、パワフルな走りとクセのない乗り味が特徴。教習所でもおなじみで、初めて乗ったバイクという人も多いかもしれません。

 そして、ホンダのフラッグシップモデルとして君臨する「ゴールドウィング(リアトランクレスタイプ)」も生産終了となります。1833ccの巨大なエンジンを搭載し、数々の先進装備と快適なタンデム走行で最上級の乗り心地を実現したツーリングクルーザーです。

 こちらは、装備が省略されたリアトランクレスタイプのみ終了で、フル装備の上級モデル「ゴールドウィングツアー」は継続販売される模様です。

ホンダ「VFR800F/X」も生産終了
ホンダ「VFR800F/X」も生産終了

 また、水冷V型4気筒エンジンにハイパーVTECを搭載した、ホンダ「VFR800F/X」も生産終了となります。VFR800シリーズは、ホンダの輝かしいレースの歴史を刻んできた、V4マシンのDNAを受け継ぐ唯一の現行モデルです。

 VFR800Fは、大人のスポーツバイクとして、エッジの効いた洗練されたデザインが特徴。一方、クロスオーバータイプのVFR800Xは、存在感のあるプロポーションと充実の装備でツーリングの快適性を高めたモデルといえるでしょう。

 デリバリー業務で活躍するホンダの原付二種「ベンリィ110/プロ」も生産終了となります。60kgの積載が可能なリヤデッキに、10Ⅼの燃料タンクを完備。また、配達に適したプロ仕様は、フロントバスケットに大型キャリアなども標準装備します。

 なお、ガソリン車に替わって、フル電動の原付二種モデル「ベンリィe:Ⅱ/プロ」が、2020年4月から法人向けに販売されています。

カワサキ「VERSYS-X 250 TOURER」2023年モデル
カワサキ「VERSYS-X 250 TOURER」2023年モデル

 そしてカワサキでは、アドベンチャースタイルの「ヴェルシスX250ツアラー」が“次年度モデル以降の国内導入予定はありません”とアナウンスされています。パニアケースを標準装備し、エンジンガードとハンドガード、DC電源ソケットなど充実したアクセサリーに加え、安定感のある走りで人気のツーリングモデルです。

 ちなみに、スズキではホームページで発表されていませんが、数車種が生産終了になると言われています。

生産終了になると言われているスズキ「GSX-S750」
生産終了になると言われているスズキ「GSX-S750」

 まず、GSXシリーズのネイキッドモデル「GSX-S750」、軽二輪スポーツモデル「GSX250R」がラストに。さらに、アドベンチャーモデルの「Vストローム250」も終了になるのではとのことです。果たして復活する日は来るのでしょうか。

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 2022年10月末までに規制に対応できないモデルは、日本で販売できなくなるため、終売となるモデルはまだまだありそうです。欲しいバイクがある人は、生産終了してしまう前に、早めに購入しておいた方が良いかもしれません。