ホンダのロードスポーツモデル、「GB350」に試乗しました。

走りに行くこと自体を楽しめる1台

 2021年4月22日に発売されたホンダのロードスポーツモデル、「GB350」に試乗しました。

ホンダ「GB350」と筆者(先川知香)
ホンダ「GB350」と筆者(先川知香)

 GB350のコンセプトは「日常から遠出まで〜The Honda Basic Roadster」。

 日常的な扱いやすさを追求することで、未体験の道や景色と出会うツーリングでの感動など、ライダーの経験やスキルを問わず、「自由」であることの楽しさや豊かな体験を提供するモーターサイクルとして開発されました。ホンダがGB350を発表した当時、私はこのコンセプトにかなりワクワクしたことを覚えています。

 私(先川知香)が思うバイクとは、本来そういうもの。日常の取り回しが楽で、自由気ままにどこまでも行ける乗り物であるべきだと思うのです。それは、もちろん取り回しのしやすい小排気量の小さなバイクばかりラインナップしろという意味ではありません。

 ただ、まずは自分のライディングスキルにあった取り回しやすさを重視して愛車を選ぶのが、バイクライフを安全に楽しめる一番の近道。だからこそ、そんな選択肢がランナップの中心にあるべきだと思うのです。

 そして、GB350は私にとって、その選択肢の幅をかなり広げてくれる存在。速さとかパワーではない、移動手段としてのバイクの魅力を存分に味わえる1台です。

ホンダ「GB350」の足つき(身長165㎝)
ホンダ「GB350」の足つき(身長165㎝)

 そんなGB350の足つきは、身長165㎝の私で両足の裏の前半分がべったりと着く安定感。車格は、ホントに350㏄?と疑いたくなるほど大柄に見えますが、実際にまたがってみると意外にコンパクトで、安心して乗ることができました。

 最近流行りのネオレトロな外観は落ち着いた印象で、特に「コレ」といった個性はないものの、どんな風景にも馴染む絵になるフォルム。ライダーの服装も選ばず、どんなジャンルにも溶け込むファッション性の高さは、流石といったところです。

 気になる走りはというと、ドッドッドと少し雑ともいえるエンジン音と振動が、何だか懐かしい感じ。電子制御満載で、ガソリン車なのにEVに少し寄ったような乗り味が多い昨今の最新モデルとは違い、350㏄という決して大きくはないけど十分パワフルなエンジンの鼓動がしっかりと伝わってきます。

 ワインディングなども走行してみましたが、上り坂もパワー不足を感じることがなく、ヒラヒラと思い通りのラインで走ることができました。

ホンダ「GB350」の走りを楽しむ筆者(先川知香)
ホンダ「GB350」の走りを楽しむ筆者(先川知香)

 ライディングポジションも自然体。ほぼ、座ったままの姿勢で走ることができるので、長距離移動も快適です。

 そして車体が軽い。GB350の車両重量は180㎏なので、ライバルといわれているヤマハ「SR400」などと、数字でいうとそこまで大きな違いはありませんが、車体バランスの良さなのか、走っている最中やUターン時などの加重移動や、信号待ちなどで足を着いた際など、ふと車両の重さが不安要素となるタイミングで、その重量を感じることはありませんでした。

 足つきや取り回しの良さに高速道路も走行可能な排気量、ワイディングや上り坂も気持ちよく走れるパワーやファッショナブルな外観など、全方向でちょうどいい。

 バイクの走りではなくて、バイクで走りに行くことを楽しめる!そんなモデル。GB350の価格(消費税込)は55万円です。