2023年シーズンのMotoGPは、ポルトガルGPを皮切りに全21戦が予定されています。また、各グランプリでは「スプリントレース」という新しいレースが開催される予定です。
2023年シーズンは全21戦開催予定
2023年シーズンのMotoGPは、ポルトガルGPを皮切りに全21戦が予定されています。また、各グランプリでは「スプリントレース」という新しいレースが開催される予定です。

まずはMotoGPの2023年シーズンの開催スケジュールについて確認していきましょう。なお、開催地、日程は2022年9月30日に発表された暫定カレンダーのものです。
2023年シーズンは3月下旬のポルトガルGPで幕を開けます。ルサイル・インターナショナル・サーキットで行なわれるカタールGPは2007年より開幕戦に設定され、ナイトレースでシーズンの口火を切ってきましたが、改修、改造工事のため2023年11月中旬にスケジュールされました。
日本GPは9月29日から10月1日、モビリティリゾートもてぎで第15戦としての開催。初開催となるは、ソコル・インターナショナル・レーストラックで行なわれる第9戦カザフスタンGPと、ブッダ・インターナショナル・サーキットで行なわれる第14戦インドGPです。カザフスタンとインドで、初めてMotoGPが開催されます。

また、アラゴンGPは2023年シーズンのカレンダーから外れました。これは、イベリア半島で開催されるポルトガルGP(アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ)、スペインGP(ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエト)、カタルーニャGP(バルセロナ・カタロニア・サーキット)、アラゴンGP(モーターランド・アラゴン)といったグランプリがローテーションで行なわれることとなったため。多くのサーキットでのグランプリ開催の可能性を拡大するためです。
こうしたローテーションが取り入れられているように、2023年シーズンは3月下旬の開幕戦ポルトガルGPから、11月下旬の最終戦バレンシアGPまで、約8カ月にわたって全21戦の開催が予定されており、1シーズンとしては史上最多の開催数となります。
新たに「スプリントレース」を導入
そして2023年シーズンは週末のスケジュールにも変更があります。大きな変更としては、土曜日に「スプリントレース」が導入されることです。

「スプリントレース」は、通常のレースの50パーセントの距離で行なわれます。このレースはグリッドを決定するものではなく、グリッドは従来通り予選(Q2とQ1)によって決定されるとのことです。レースは土曜日15時スタートで予定されています。
つまり、1戦あたり「スプリントレース」と日曜日の決勝レースと、2度のレースが行なわれるというわけです。
優勝ライダーには12ポイント、以下9位のライダーまで順次ポイントが付与されるということですから、1戦あたり最大37ポイント(「スプリントレース」優勝12ポイント+日曜日の決勝レース優勝25ポイント)を獲得できることになります。シーズンの戦い方にも影響が及ぶだろうことが推察されます。

2023年シーズンMotoGPの開幕戦は、3月26日にポルトガルのアウトドローモ・インターナショナル・アルガルベで決勝レースが行なわれます。