毎月8の付く日は『高梨はづきのきおくきろく。』は、ヤマハの原付一種スクーター「ビーノ」の試乗記をお届けするよ。そもそも原付免許は、いつから始まったかも自分なりに紐解いてみた。
新年最初の試乗は、ヤマハの「ビーノ」
皆さん、明けましておめでとうございます!
高梨はづきです。2023年も引き続き「高梨はづきのきおくきろく。」をよろしくお願いします!
年明け初投稿でお届けするのは、ヤマハ『Vino(ビーノ)』!

50ccの原付免許や普通自動車免許でも乗れる原付一種スクーター!わたしとしてはお久しぶりの対面です!
以前、このコラム記事内でVINO(以下:ビーノ)に試乗したことがあって、その時は大人気アニメ「ゆるキャン△」仕様のビーノに乗ったんだよね。

ゆるキャン△仕様のビーノは、アニメの世界で主人公が跨っていた実車そのもので、鮮やかで爽やかで可愛い印象だったなぁ。今回は通常カラーのビーノをお届けしていくよ!
2022年モデルのカラー展開は全6種類。今回はその中から、マホガニーブラウンメタリックカラーをチョイス。ブラウンカラーって落ち着いた印象を与えられるカラーだと思うので、わたし自身、私服にブラウン系の服をよく選ぶくらい好きな色味。だからそのカラーを見たとき凄くグッときたの!
過去の発売されてきたビーノをみても、本当に沢山のカラーが出ていて全部オシャレ。部屋に飾れるくらいのミニチュアビーノフィギュアがあったら全カラー集めてみたいくらい!

更にビーノで可愛いと思うポイントがいくつかあって、ゆるキャン仕様の時には気にならなかったけど、ビーノの文字の下にある散髪屋さんのようなストライプマークがアクセントになっていて可愛いよね!
これは何か意味のあるマークなのかな?と思って調べて見たけど特に意匠について説明されたものが出て来なかったから詳しい人がいたらぜひ教えてほしい!

その他に全体的に丸みがあるデザインの中でも特にライトやウィンカーがお気に入り。深海に浮かんだ潜水艦の窓みたいに少し飛び出ているところが可愛いの。それがフロントだけじゃなくてテールランプも飛び出ているところに遊び心を感じてキュンとくるよね。
50ccのスクーターあるあるだけど、このビーノにもサイドスタンドが標準装備されていない。代わりにセンタースタンドが付いているから、グッとスタンドに足をかけてテコの原理で持ち上げて停める方式だ。

車重は81kgで他の50ccクラスと比べても軽い方。持ち上げるのには苦労しないんだけど、スタンドを立てた状態から前に押し出す時にグッと重みを感じたんだ。でもそれはきっと、スタンドが簡単に外れてしまわないような配慮された設計もあると思うのだけど、油断していると動かす時にフラついてしまわないよう注意が必要だね。
ではあの時乗ったビーノを思い出しながら、出発!
アクセルを捻ると50ccとは思えないほど地に足をつけたようなしっかりとした走り出し。グイッと捻ればあっという間に30km/hに到達してしまう程の力強さがある。
そしてなによりスイーッと滑らかに進む!「あれ?こんな感じだったかなぁ?」と過去の記憶と照らし合わせながら乗り心地を楽しんだよ。楽しいね、ビーノ。

前の車が少し進んだ時、MTならクラッチだけで進めるあのトロトロ走りをビーノでも試したんだけど、アクセルに遊びがあるため、あまりにも捻らなさすぎると上手く進まずに倒れてしまいそうになる。

だけど車高が低いおかげで簡単に脚で支えられるから直ぐに立ち直せることが出来るんだ。なんせ、わたし(身長158cm)でこんなに足付きがいいんだから。
車の免許を取ると何故50ccのバイクが乗れるようになるのか?
さて、250ccの愛車を持つわたしとしては、やっぱり公道30km/hまでの速度制限や二段階右折が必要になるもどかしさをこのクラスのバイクに感じてしまうのはしょうがないとして、50ccの魅力を語るとしたらやっぱり価格帯や手軽さだよね。そしてなにより車の普通免許を持っていればバイクに触れる機会ができるところだと思っているんだ。でもよくよく考えると車の免許を取ると何故50ccのバイクが乗れるようになるのか不思議じゃない?
わたしなりに調べても確実なことが出てこなかったからその不思議を、わたしなりに考えてみたんだけど…

原付一種の正式名称は”原動機付自転車”。その名の通り、自転車に小型のエンジンを積んだ車体から始まったことに語源がある。つまりバイクの初期の形は自転車に小型のエンジンを積んで走らせたところからが始まりなんだよね。皆が子供の頃に少し練習したら乗れるようになる自転車に、足で漕ぐよりスピードアップ出来る小型エンジンを詰んだだけだから、自転車自体に乗れたらその他は特に技術は必要なかったと思うんだ。
もう少し遡ってみるね。自動車免許の始まりは1903年、自家用車の運転免許が必要になったのは1907年。バイクの免許制度が加わるよりもずっと前だね。
バイクが日本に初上陸したのは1896年だけど国内初の国産バイクが誕生したのは1909年。その頃はまだバイクを見たことがない人が大勢いたはずだけど、狭い道やちょっとしたお買い物など車より手軽に乗れることが1909年〜1945年までの間に少しずつ知れ渡ってバイクが国内で普及していったんだ。
それでも日本国内ではまだまだバイクの存在が日常化していなかったんだけど、1946年に国内初の「女性でも乗れるスクーター」と銘打った富士工業の『ラビットS-1』が誕生し、それが大ヒット!瞬く間に庶民の足となったの。
まとめると…
・自動車免許(1907年)の後に自動二輪の免許制度(1947年)が生まれたということ。
・操車技術が特別必要な難しい乗り物ではなかったということ。
・国産バイクが生まれてから数年でパワーアップし速度なども上がったりバイクが日常に普及したタイミングだったということ。

バイクが普及した後の1947年から出来た自動二輪の免許制度とその後に出来た道路交通取締法との兼ね合いで、今でも車の免許を取得する時に習う交通規則や標識区分さえ理解出来れば気楽に乗れちゃう50ccだから自転車で漕ぐのとそう変わらない程安全ということで車の免許に付けてあげる…となっているんだと推測してみた!どうだろう、多分あながち間違ってないと思うんだ!笑
法なんてものは後から加わったり改正されるものだから、最近流行りの電動キックボードなんかの動向にも注目だよね。自動車免許を取得したら50ccのバイクが乗れる法律も改正される時代がやってくる。
もしかしたら125ccも…?ウワサには聞くけどどうなることやら。でもこうやって考えて、誰かと話したり議論が深まることで利用しやすい法整備がされることを祈ってます!法整備のために奔走している偉い人たちに話を聞いてみたいなぁ〜と思うわたしでした。
…と脱線し過ぎてしまった!話を戻して…。
原付免許を取得したら欲しくなるスクーター

ビーノの価格は記事制作現在で税込20万3500円 。学生が買うには少し頑張らないといけないけど、全体を見るととっても良心的な価格設定だと思う。タンクの容量は4.5L。燃費は1リッターあたり58.4km走るのでそこそこ良い。
原付の免許を取得出来る年齢は16歳からで最短1日で取れてしまうし、取得費用も1万円でお釣りがくるほどお財布に優しい。車体維持費に掛かるのは軽自動車税だけで費用は1000〜2000円程度と最低限で済む!
コンパクトな車幅だからどこに置いても全く邪魔にならないし、原付から取得していけばなんと免許証の所持免許表記に「原付」マークを獲得できるのだ!初めて取得した免許が車からの人は原付きマークが付かないから枠埋めしたい人には原付きから免許取得するのをおすすめするよ!笑

原付が取れたら最初のバイクは手の届きやすいオシャレなビーノに決まりだね!
…ということで本日はここまで。
また8のつく日にお会いしましょう〜!