ヤマハが、MotoGP世界選手権2023に参戦する「Monster Energy Yamaha MotoGP/YZF-M1」の、新たなカラーリングを発表しました。

Monster Energyとのパートナーシップを表現

MotoGP世界選手権2023に参戦する「Monster Energy Yamaha MotoGP/YZF-R1M」の新たなカラーリング
MotoGP世界選手権2023に参戦する「Monster Energy Yamaha MotoGP/YZF-R1M」の新たなカラーリング

 インドネシアのジャカルタで開催されたYamaha Indonesia Motor Manufacturing 2023「3Sディーラーミーティング」でヤマハは、3月にポルトガルで開幕するMotoGP世界選手権2023に参戦するマシン「Monster Energy Yamaha MotoGP/YZF-M1」の、新たなカラーリングを披露しました。

MotoGP世界選手権2023に参戦する「Monster Energy Yamaha MotoGP/YZF-M1」の新たなカラーリング
MotoGP世界選手権2023に参戦する「Monster Energy Yamaha MotoGP/YZF-M1」の新たなカラーリング

 3Sディーラーミーティングには日髙祥博代表取締役社長をはじめ、鷲見崇宏MS開発部長兼ヤマハモーターレーシング社長、リン・ジャービスMonster Energy Yamaha MotoGP代表兼ヤマハモーターレーシングマネージングダイレクター、ディオニシウス・ベティYamaha Indonesia Motor Manufacturing社長、マッシモ・メレガリMonster Energy Yamaha MotoGPディレクター、そしてライダーのファビオ・クアルタラロ選手とフランコ・モルビデリ選手が出席し、2023シーズンに向けての意欲を語りました。

 同社はチームのタイトルスポンサーであるMonster Energy社とともに、互いのレースに対する情熱を基盤とした長期にわたってのグローバル連携をおこなってきました。

 そしてMonster Energy社はさまざまなレースカテゴリーにおいて多くのヤマハチームとライダーをサポート。Yamaha Factory Racing MotoGP Teamとは2018年の夏にはじめてタイトルスポンサーとしての複数年契約を締結し、2022年のカタルニアGPで、複数年契約を延長しています。

 今回発表されたMonster Energy Yamaha MotoGPの2023年型「YZR-M1」は、カムフラージュ柄の新しいカラーリングにアップデート。グレーが追加されたほか、ヤマハカラーとMonster Energyの冒険的なライフスタイルカラーがブレンドされています。

 そして象徴的な「モンスター・クロー(爪)」は、引き続きマシン、チームロゴ、チームウエアに採用され、ひと目で認識できるようになっています。

 さらに2023シーズンをとおして、Yamaha Motor PhilippinesとPT Yamaha Indonesia Motor Manufacturingのスローガンがマシンに採用されることになりました。

 なお、2023年型YZR-M1は、2月5日から7日と、2月10日から12日にマレーシアのセパンで、3月11日から12日にポルトガルのポルティマオで開催されるIRTA MotoGPオフィシャルプレシーズンテストで走行する予定です。

 また、Monster Energy Yamaha MotoGPは、同チームとの関係をさらに拡大するBeta Toolsをはじめ、多くのオフィシャルスポンサー、オフィシャルパートナーとの関係を継続します。

 新シーズンは全21戦42レース(土曜日にスプリントレースが開催されるため)が予定されており、開幕に向けて順調に準備を進められているとのこと。

 間近に迫るセパンテストにはクアルタラロ選手とモルビデリ選手に加え、「Yamaha Factory Racing MotoGP Test Team」のカル・クラッチロー選手も参加し、総力を集めて2023シーズンに臨む意気込みです。

ファンに向けたコメントも発表

■鷲見崇宏MS開発部長兼ヤマハモーターレーシング社長
「ヤマハ発動機のMS開発部門は昨年のバレンシアテストのあと、さらなる前進を目指して仕事を続けてきました。今年、再びMotoGP世界選手権タイトルを獲得することを目標に、ライダーとチームのフィードバックをもとにマシンに改良を加えてきたのです。

 支援してくださる皆さま、当社社員の感動創造に対する精力的な取り組みに感謝します。私たちはまっさら気持で、前向きに今シーズンをスタートします。

 MotoGPのレベルはかつてないほど高くなっており、全42レースへのスケジュール変更によりライダーとマシンへの要求は新たなレベルが求められますが、チャレンジへの準備は整っています。

 クアルタラロ選手、モルビデリ選手、そしてファクトリーチームスタッフたちはモチベーションにあふれており、世界中のMotoGPファンを喜ばせる多くのエキサイティングなレースをお届けします」。

■リン・ジャービスYamaha Motor Racingマネージングダイレクター兼Monster Energy Yamaha MotoGPチーム代表
「昨年、チームはハイレベルな戦いと課題に直面しながらも多くの成功を収めることができました。

 そのなかでもカタルニアGPでMonster Energy社とのパートナーシップの契約延長が決定したことは非常に重要で、その決勝ではクアルタラロ選手が優勝を果たしています。その瞬間、Monster Energy社の継続的サポートとチームへの信頼に感謝するとともに、ヤマハ発動機とMonster Energy社の絆をより一層、強固にするための新たなチャンスを探る未来に興奮を覚えました。

 今年はMonster Energy社がスポンサーになって11年目、タイトルスポンサーになって5年目のシーズンです。この機会は新しいカラーリングと再出発にふさわしいもので、2023シーズンのMotoGPタイトル獲得を目指す取り組みともマッチしています。

 この新しいカラーリングは、ヤマハとMonster Energy社による強力でグローバルな連携の一環として、モトクロスとスーパークロスのファクトリーチームでも採用し、私たちの団結力を示すことになります。

 また、私たちと長期的にパートナーシップを結んできた多くの公式チームスポンサー、パートナー、サプライヤーに感謝します。モーターサイクルレースのトップクラスでの戦いはますます厳しいものになりますが、私たちはスポンサーの献身と熱意に支えられてタイトル奪還に集中することができるのです。

 ハードなレース日程とスプリントレースの追加により、MotoGPテストのスタートと同時に集中力、適応力、効率性が求められることになります」。

■ファビオ・クアルタラロ選手

「モトクロスの練習中に手を怪我してしまったため、冬休みのプランは予定通りに進みませんでした。それでも休むことなく努力を続けています。

 2023シーズンに向けて万全の体調で臨むため、有酸素運動に励んできました。手の怪我も今は完治しているので、もう一度タイトル獲得を目指す準備ができていると感じています。

ファビオ・クアルタラロ選手
ファビオ・クアルタラロ選手

 カムフラージュ柄を採用した新しいカラーリングは、いい感じの変化になっています。外観がとても気に入っていますし、変化させることは良いことだと思います。

 しかしそれ以上に、早くライディングしたい気持ちが強く、セパンでおこなわれる2023年型YZR-M1のテストを楽しみにしています。私たちは今シーズンも同様、ハードワークします。

 2022シーズンには多くのことを学びました。そして私は今、もう一度タイトルを目指して戦いたいのです。ファンの皆さんは冬の間にたくさんのメッセージを送ってくれるなど、とても温かくサポートしてくれています。

 今シーズンもサーキットで彼らに会うのが楽しみです。一緒に楽しみましょう!」

■フランコ・モルビデリ選手

「私たちは今日、新しいカラーリングとともに新たなスタートを切りました。すべてはゼロに戻り、どんなことも可能になるので非常にワクワクしています。

フランコ・モルビデリ選手
フランコ・モルビデリ選手

 2022シーズンは終盤でフィーリングを向上させることができました。このあとは来るウインターテストで良い仕事をして、3月のポルトガルGPからはじまる新シーズンに備えることが重要です。

 レースの形式が変わり、ライダーとチームは慣れるまでに少し時間が必要になりますが、ファンが楽しめるものなのでポジティブな変化として受け止めています。

 今日のディーラーミーティングでサポートしてくれたインドネシアのファンにお礼をいいたいです。彼らの情熱が私たちを後押ししてくれたので、2023シーズンを最高の形でスタートしたいと思っています」。