中国新大州ホンダがラインナップする、日本未発売のプレミアムスクーター「RX125FI SE」に試乗しました。

原2スクーター最大の魅力は「気軽さ」

 中国新大州ホンダがラインナップする「RX125FI SE」。スタイリッシュなデザインがスポーティーな印象を与える、日本未発売プレミアムスクーターに試乗しました。

中国新大州ホンダがラインナップする「RX125FI SE」と筆者(先川知香)
中国新大州ホンダがラインナップする「RX125FI SE」と筆者(先川知香)

 国内モデルの原2(原付2種)スクーターといえば万人受けする優しいフォルムで、通勤通学や買い物など日常の足として使用されるイメージのラインナップが多いと思います。

 一方で、タイや中国などで人気のアジアンスクーターは、攻めた走りを想像させるアグレッシブなデザインが特徴で、RX125FISEも正にそんな1台です。

中国新大州ホンダがラインナップする「RX125FI SE」の足つき(身長165cm)
中国新大州ホンダがラインナップする「RX125FI SE」の足つき(身長165cm)

 まず足つきは身長165cmの私(先川知香)で、ほぼべた付き。両足の踵がほんの少しだけ浮く程度で、かなりの安定感です。

 シートは少し固めではありますが座面が広く長いので、座り方の自由度が高い点も嬉しいポイント。車体自体は原2スクーターの中ではコンパクトな方ではありますが、長時間乗っていても体勢が辛くなることはなさそうです。

 足元も比較的広いので、私より大柄な人でも窮屈さを感じることはないでしょう。

 また、原2モデルでも少しずつラインナップが増えている、スマートキーシステムが採用されている点も特筆すべきポイント。盗難防止アラームやアンサーバック機能も付いていて、セキュリティ面も安心です。

 とはいえ個人的には、クルマと違ってバイクはむき出しな上に収納も少ないので、キーは鍵穴に挿すタイプの方が鍵を無くす心配も少ないので、バイクのスマートキーはオーバースペックに感じてしまいますが、インナーカウル左右に配置されたグローブボックスやUSB電源などと併せて、ハイテクで便利な1台となっています。

ホンダ「RX125FI SE」の走りを楽しむ筆者(先川知香)
ホンダ「RX125FI SE」の走りを楽しむ筆者(先川知香)

 そして肝心の走り。搭載される空冷単気筒の124ccエンジンは好レスポンスで、アクセルのオン・オフに忠実な加減速が実現されています。

 アグレッシブな外観からは想像できないマイルドな走り出しも、ストップ&ゴーを繰り返すタイミングが多い都会の街中を移動するには、安心できるポイントでした。一般道で、他のクルマやバイクに混じって走っても、パワー不足を感じることもありません。

 コンパクトで軽い車体も相まって、性能を持て余すことのない丁度よさが、日常の足にピッタリの1台です。

 RX125FI SEの価格(消費税10%込)は26万9000円(国内においてはバイク館で取り扱い)。ヤマハ「NMAX」やホンダ「PCX」など、車体が大柄な上に36万円越えと高価格化が進み、国内の原2スクーターに気軽さを感じられなくなってしまった人に、ぜひ乗ってみて欲しいモデルです。