『小野木里奈の○○○○○日和』は、インドの二輪メーカーHero Motocorpのトレールモデル『X-PULSE200 4V』に試乗します。車両価格40万円を切るオフロードバイクのデザインや走行性能を紐解きます!
Heroのオフロードバイクを紐解く
皆さん、こんにちは!バイク好き女優の小野木里奈です。今回は、インドの二輪メーカーHero Motocorpの『X-PULSE200 4V』の試乗記でございます。

Heroというインドメーカーのバイクを試乗するのは今回が初。日本ではあまり流通はされていないそうなのですが、人口も第1位でバイクの普及率も高いインドで、Heroのシェア率も高いんだとか。それではいってみましょう!
私が試乗したカラーは、「レッド」で、赤い色が散りばめられたオフロードモデルです。車体の赤と黒の組み合わせや「X-PULSE」と描かれた元気いっぱいのロゴがよりスポーティーさを強くしているように見えますよね。

フロント周りにあるナックルガードやスクリーンが目立っていて、細身な車体ですが前方から来る強い風からもしっかり守ってくれそうな装い。個人的には、この小さなスクリーンがさりげなくて可愛いと感じます(笑)
全体的にはスポーティーでありながら、可愛いサイズのスクリーンもある一面がちょっとギャップを感じます。
タイヤは細く、ゴツゴツとした表面になっているオフロードタイヤを装備しています。フロントタイヤの上にあるフェンダーの位置が、タイヤとの空間があり浮かんでいるようで、まさにオフロードバイクの出立です。私はサイドから眺めるフロントフェンダーが素敵だと思います。

そして、左サイドから見た時、リアホイールにはインド生産ならではの「サリーガード」が装備されています。「サリーガード」とは、インドの法律で必ず装備しなければならないもので、タンデムシートに乗る女性が民族衣装のサリーを着て乗った時にホイールへの絡まりを防ぐためのものです。
恒例の足つきチェックでございます!
私(=身長160cm)が跨るとこんな感じです。シート高は825mmなので、両足はツンツン。跨った時にシートの幅が細身ですが、身長150cm代の小柄なライダーにとっては、少々足つきが厳しいと感じるかもしれません。

車両重量は158kgで取り回しを容易に行うことができます。個人的には、これだけシートもスマートで扱いやすい重さなのであれば、「もう少しシート高が低いといいなぁ」と内心思ってしまいます。(笑)
身長160cmの私の場合、足つきが良いと感じられるバイクは少ないので、どうしてもその点を求めがちになりますね。
いよいよ、エンジンスタートです!
乾いた低めの音は、走り出す前からオフロードの土を吹き上げるような、そんな音が聞こえます!

走り出すと、想像通りニーグリップがしやすく足回りがスッキリしている印象があり、シートの位置が高めなので、目線の景色もより遠くまで見渡せるような感覚です。シート高が高いと足つきは悪くなるけど、少し高めの目線で運転する時の景色の見え方が好きなので、どちらを取るべきか迷いますね(笑)

続いて立った状態で運転してみたのですが、スリムな車体を足で挟むのがとてもしやすく、S字やコーナリングひらりひらりと滑らかに走ってくれる瞬間が心地よい。
排気量は200ccで、スタートダッシュのグイッと走り出してくれる感じも大きすぎず小さすぎず丁度良く感じます。正直、Heroはこれまで乗ったことのないメーカーだったのでどんなものか未知数だったのですが、とてもアクティブに走ってくれるのです。バイクの普及率が高いインドでも人気の理由はわかる気がします。

また、速いスピードで走らずとも、低速でも車体が滑らかに反応して倒れてくれるので、すごくバランスも取りやすいモデルです。地面が滑りやすいオフロードもこのバイクで走ってみたらどうなのかなぁ、と想像しつつ、いつか実践してみたいなぁと思いました。

Hero『X-PULSE200』のお値段は、バイク館で本体価格37万9000円(税込)です。200ccクラスで、スクリーンやナックルガードも元々装備された状態で40万円を切っているお値段であることが驚きます!「え〜、そんなに安くていいの?」と少し心配になってしまいます(笑)
比較的手が届きやすいお値段である一方、オンロードでも車体がスリムなのでニーグリップもしやすいし、初心者ライダーの良い練習相棒になってくれそうな予感がします。気になる方は、バイク館の店舗でも市場ができるそうです。
それでは、また来週の月曜日にお会いしましょう!