『小野木里奈の○○○○○日和』は、Hondaウェルカムプラザ青山にて開催された、『FIMトライアル世界選手権 日本GP直前 “世界チャンピオン スペシャルデモンストレーション』に観覧へ行ってきました。トライアルライダーの凄腕テクニックを目にした私は、実際に大会を観に行きたくなっています!

都会の真ん中、狭い場所でもトライアル!!

 皆さん、こんにちは!バイク好き女優の小野木里奈です。 2023年5月17日(水)にHondaウェルカムプラザ青山にて開催された、『FIMトライアル世界選手権 日本GP直前 “世界チャンピオン スペシャルデモンストレーション』を観覧しました!

Hondaウェルカムプラザ青山で行われたトライアルのデモンストレーションを観覧してきました
Hondaウェルカムプラザ青山で行われたトライアルのデモンストレーションを観覧してきました

 このイベントでは、トライアル世界選手権16年連続シリーズチャンピオンのトニー・ボウ選手と2022年総合5位のガブリエル・マルセリ選手の二人にトライアルバイクのテクニックを多くの観客の前で披露していただきました。

 ところで皆さんは『トライアル』という競技をご存知でしょうか。トライアル用に設計されたバイクに乗り、急斜面や大きな岩や沢などの障害物があるコースを走破します。トライアルは、足が地面に着いたり転倒すると減点されるので、スピードを競う訳ではなく、いかにバランスよくバイクに乗り減点がないまま課題をクリアし、ゴールできるかを争う競技です。

披露するためのスペースの狭さに驚きです
披露するためのスペースの狭さに驚きです

 私はまだトライアル大会を観戦したことがなかったので、今回のイベントが私にとって初めて『トライアル』の技術を目にした日です。と言いつつも、会場に到着した時に気になったことは、披露するためのスペースの狭さ!「こんなに狭い場所でバイクを走らせたり跳ぶことなんてできるものなの?危なくないのかな?」と不安が隠せません。

 イベントを観覧しているお客様との距離も近いし、仕切りはテープや低い柵のみというのも驚きです。以前、サーキットでスピードを競うロードレースを観戦した時は、こんなに近い距離で観ることはできなかったからです。イベント開始時刻が近づくにつれて観ている私もじわじわと緊張してきてしまいました(笑)

スピードが出ていなくても高いジャンプをあっさりとみせるトニー・ボウ選手
スピードが出ていなくても高いジャンプをあっさりとみせるトニー・ボウ選手

 いよいよイベントが始まると、トニー・ボウ選手、続いてガブリエル・マルセリ選手が柵を高いジャンプで乗り越えて格好良く登場!そんなにスピードを出していないのにこんなに高くバイクに乗ったまま跳び上がる姿を見て、早速彼らのコントロール技術の高さに目を奪われてしまいました!

 その後もライダー二人による『トライアル』の技を次々に披露して行きます。車体のフロントタイヤを空中に浮かせて、リアタイヤだけで坂を上り下りしたり、さらにその体勢のまま後ろ向きで少しずつジャンプしながら坂を降りていくのです。

 驚くのは二人のバイクと全身のコントロール力。こんなに狭い場所でくるくると跳んだり走ったり、さらに坂の勢いもあるのに、ギリギリの場所で減速してターンをすることで観客側すれすれを走りながらも、一切バランスを崩してスペースからはみ出ないのです!

狭いスペースでもトライアルライダーたちは見事にテクニックを披露してくれます
狭いスペースでもトライアルライダーたちは見事にテクニックを披露してくれます

 最初は、観客側との距離が近いうえにスペースも狭いので、「大丈夫なのかな…」と思っていたのですが、彼らにとっては全く問題ありません (笑) むしろ、躍動感のある技をこんなに近くで目にすることができたことが驚き嬉しさに変わりました。

 そして、一人が技を披露している間、もう一人は停止した状態なのですが、足を両ステップに乗せたままびくとも動かずにバランスを取っているのです。それをそつなくこなしている彼らのバランス感覚に感動してしまいます。バイクと一体になるってまさにこういうことなんだなぁ、と痛感しました。

 私はこの日、初めて『トライアル』という世界を目にしたのですが、こんなにも観ている人を感動させる競技だったとは思ってもいませんでした。実際の大会でも比較的近くで選手の競技を観ることができるのも魅力的ですよね。

二人のライダーとしっかりハイタッチしてきました!
二人のライダーとしっかりハイタッチしてきました!

 今回はデモンストレーションだったので、私もいつか本番の大会で戦う彼らの姿を観てみたいです!それでは、また来週の月曜日にお会いしましょう!

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 3年ぶりに開催されたトライアル世界大会日本GP初日は、前日に降った雨の影響もあり各ライダーとも苦戦を強いられる大会になりました。そんな状況のなかでも果敢に攻めたRepsol Honda Teamのトニー・ボウ選手は、ほとんどのセクションをクリーンとし、見事優勝しました。また、チームメイトにガブリエル・マルセリ選手は4位に入っています。

トライアル世界大会日本GP のコースを攻略するRepsol Honda Teamのトニー・ボウ選手
トライアル世界大会日本GP のコースを攻略するRepsol Honda Teamのトニー・ボウ選手

 2日目は、前日とは状況が変わり路面は完全に乾燥した状態での争いとなりました。1周目はスタートから非常に困難な状況のなかトニー・ボウ選手がトップを争い2位でゴール。 2周目では1周目から修正し、すべての区間で善戦しましたが時間の関係で2位となり大会を終えています。ガブリエル・マルセリ選手は1周目で苦戦し、前を行くアダム・ラガ選手とはわずか3ポイント差の4位となっています。