レーシングライダーの大久保光選手が、ドイツにあるザクセンリンクで行われたTOP SUPERBIKE走行会に参加!初めて走るザクセンリンクをレポートしてくれました。

初めてのザクセンリンク

 皆様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。

 今回はMotoE世界選手権第1戦 フランスラウンド後に参加した、ザクセンリンクでのトレーニングについて書いていきたいと思います。

大久保光選手とMax Neukirchner選手
大久保光選手とMax Neukirchner選手

 このトレーニングに参加することになった発端は、私がザクセンリンクを走ったことがないという話から始まりました。

 ザクセンリンクはドイツにあって、MotoGPも開催されているサーキット。今年は、私が参戦しているMotoE世界選手権も開催されるとのことで、MotoEのレースが行われる前に1度走っておきたいと思い、ドイツ人の知り合いに連絡してみたところ、飛び入りで走行会に参加させてもらえることになりました。

ザクセンリンクのピットロード
ザクセンリンクのピットロード

 この走行会は元スーパーバイク世界選手権ライダーで、優勝経験もあるMax Neukirchner選手の主催するもの。マシンはドイツヤマハの方から、「R1」を貸していただきました。

 初めてのサーキットだったので最初のセッションはMax選手に先導してもらい、しっかりと走行ラインを確認。その後のセッションは、ひとりで淡々とコースの戦略に励んでいきました。

 ザクセンリンクは左回りのコースで右コーナーがほとんどなく、ロードコースとしては少し変わったレイアウトとなっています。また、高低差も激しくコースの距離自体も短いため、なかなかタフなコースだなというのが第一印象でした。

走行会のランチはドイツらしくソーセージとパン
走行会のランチはドイツらしくソーセージとパン

 走行会には、私の他にもプロライダーで、EWCでも活躍しているFranz Josef Shauer選手も参加するなど大人気。

 R1も初めての乗ったのですが、公道仕様のままでもとても乗りやすく、しっかりとサーキットを攻めて行けるバイクに仕上がっていて、その高性能さにとても驚きました。走行枠は5回あり、15分が3回と20分が2回の合計85分を、しっかりと走り込むことができました。

 今回のトレーニングは、私の参戦するMotoE世界選手権のレースに向けて、とても貴重な機会になったことは間違いありません。

 Max Neukircner選手が主催する走行会は、「TOP SUPERBIKE」という名前で、ドイツを中心にチェコのサーキットで行われることもあるそうです。マシンの貸し出しサービスも行われているので、ヨーロッパのサーキットを走ってみたいという人は参加してみてください。

 ちなみに、ザクセンリンクを走るMotoE世界選手権のドイツGPは、7月16、17日です。