MotoGP第17戦タイGPが、2023年10月27日から29日にかけてタイのチャン・インターナショナル・サーキットで行なわれました。Moto3クラスの決勝レースでは、古里太陽選手(ホンダ・チーム・アジア)が2位でゴールし、初の表彰台を獲得しています。

Moto3クラス参戦2年目、ついに表彰台の上に立つ!

 MotoGP(ロードレース世界選手権)のMoto3クラスに参戦する古里太陽(ふるさとたいよう)選手は、2021年にアジアの若きライダーにとってMotoGPへの最初の登竜門となるイデミツ・アジア・タレントカップでチャンピオンを獲得し、2022年シーズンからMoto3クラスにデビューしました。

MotoGP第17戦タイGPで、世界選手権初表彰台を獲得した古里太陽選手(#72/ホンダ・チーム・アジア)
MotoGP第17戦タイGPで、世界選手権初表彰台を獲得した古里太陽選手(#72/ホンダ・チーム・アジア)

 参戦2年目となる2023年はレースを重ねるにつれて速さを増し、とくにシーズン後半戦以降はポイント圏内(15位以内)でゴールすることが増え、最近ではしばしば上位グループの中でレースを繰り広げていました。表彰台獲得への期待が高まっていたところ、それは、タイGPで達成されたのです。

 予選は自己ベストリザルトタイの6番手。しかし、じつは一度ピットインをして前後ニュータイヤに交換し、アタックラップに入ったところで他車と接触して転倒していました。つまり、ニュータイヤでのアタックができないまま予選を終えることになったわけで、古里選手自身、予選後のMotoGP.comのインタビューの中で「良いラップが出ていたので、もうちょっと上位のラップタイムも出せたかなと思うと残念です」と語っています。そう考えれば、6番手の予選結果は上々、と言って良いかもしれません。

 決勝レースでは序盤からトップ5以内で優勝、表彰台争いを展開しました。何度もトップが入れかわるなか、一時、古里選手も世界選手権では初めてレースリーダーに浮上します。

 レースは終盤まで長い隊列となっていましたが、実質、古里選手を含む4人が表彰台争いを繰り広げる状況。最終ラップまでその接戦は続きました。

 勝負は最終コーナーまでもつれ、先行した1人を除く3人のライダーがほとんどワンパックでフィニッシュラインを駆け抜けます。この激戦の中で、古里選手は2位を獲得し、初めて世界選手権のポディウムに立ったのです。

最後まで接戦が続く優勝争いで、古里太陽選手(#72/ホンダ・チーム・アジア)は2位でゴール
最後まで接戦が続く優勝争いで、古里太陽選手(#72/ホンダ・チーム・アジア)は2位でゴール

 古里選手はレース後、MotoGP.comのインタビューで次のようにコメントしました。

「ここ数戦、良くなってきて、初めてのポディウムを獲得できました。良い結果が得られたのはチームにとっても良いことだと思います。予選で転倒してバイクを壊してしまったのですが、そこまで良いラップも刻めていましたし、チームもバイクを直してくれました。タイのたくさんのファンの前で初めてポディウムを獲得できて嬉しいです」

 また、この日表彰台に立った3人は世界選手権参戦1年目、あるいは2年目で、いずれもこのタイGPばかりではなく、シーズン後半戦に入って速さを増してきたライダーたちでした。古里選手も含め、彼らが今後のMoto3クラスをけん引する存在になりそうです。

 次戦第18戦マレーシアGPは11月10日から12日にかけて、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行なわれます。

■Moto3クラスとは……

 Moto3クラスは、4ストローク250cc単気筒エンジンのレーシングマシンで争われる。タイヤはダンロップのワンメイク。MotoGPクラス、Moto2クラス、Moto3クラスの中で参戦するライダーの年齢層が最も低く、Moto2クラス、MotoGPクラスへの昇格を目指す若いライダーたちがしのぎを削る。