高速道路を走る際、休憩や燃料補給で利用するサービスエリアやパーキングエリアの設置間隔について、何らかの基準は定められているのでしょうか。

基準はある!しかしその基準を満たさないところも......それっていいの?

 紅葉の美しい季節になり、バイクで遠出する機会も増えてきました。本格的に冬が始まる前に、バイクで遠出したいと考えている人も少なくないでしょう。

SA、PAという略名でも知られるこうした施設は、トイレに行きたい時や、少し休憩をとりたい時、非常に役に立つ
SA、PAという略名でも知られるこうした施設は、トイレに行きたい時や、少し休憩をとりたい時、非常に役に立つ

 高速道路を走って遠出する時、必ず目にするのがサービスエリアやパーキングエリアです。SA、PAという略名でも知られるこうした施設は、トイレに行きたい時や、少し休憩をとりたい時、非常に役に立ちます。

 場所によっては売店やフードコートも非常に充実しており、特定のSA、PAに立ち寄るためにわざわざ高速道路を利用するというケースもあるほどです。

 こうしたSAやPAはある程度の間隔で設置されているため、混雑している場合を除き、数十分とかからず何らかのSA、PAに入ることができます。

 では、SAやPAの設置間隔に基準はあるのでしょうか。

SAは50キロ間隔、PAは15キロ間隔で設置するのがひとつの基準
SAは50キロ間隔、PAは15キロ間隔で設置するのがひとつの基準

 NEXCO東日本の公開する情報によると、SAは50キロ間隔、PAは15キロ間隔で設置する、というのがひとつの基準のようです。

 ただし、圏央道のようにSAがなく、PAの間隔が長い高速道路もあります。基準から外れてしまっているように思えますが、問題はないのでしょうか。

 NEXCO中日本の担当者は次のように話します。

 「設計要領第4集の休憩施設では『利用者が疲労および生理的欲求を感じた際に利用する施設(トイレ、休憩所)を概ね15〜35km毎を目安に配置すると良い』と記載されております。この目安に加え、周辺道路環境を考慮して、休憩施設を設置しています」

 圏央道や外環道は交差する路線も多く、そちらには数多くのSA、PAがあります。そうした事情もあって、必ずしも基準通りに作っているわけではないようです。

 なお、SAは「人と車が必要としているサービスを提供できる休憩施設」、PAは「ドライバーの疲れや緊張をとるためのサービスを提供している休憩施設」であるとされています。

SAにはレストランやガソリンスタンドが設置されていることが多く、PAと比べて設備が充実している
SAにはレストランやガソリンスタンドが設置されていることが多く、PAと比べて設備が充実している

 定義の通り、SAにはレストランやガソリンスタンドが設置されていることが多く、PAと比べて設備が充実している印象があります。しかし場所によってはガソリンスタンドがないSAもあるため、注意が必要です。

 一方、PAについては休憩場所を提供することを目的として設置されているため、大規模なレストランやガソリンスタンドが設置されているところは多くありません。

 しかし場所によってはガソリンスタンドやレストラン、売店等が充実しているPAもあるため、必ずしもSAの方がPAより充実しているという訳ではないようです。

東北自動車道の羽生PAは、江戸の街並みを再現した上り線の「鬼平江戸処」と大型商業施設である下り線の「Pasar羽生」に分かれている
東北自動車道の羽生PAは、江戸の街並みを再現した上り線の「鬼平江戸処」と大型商業施設である下り線の「Pasar羽生」に分かれている

 例えば、埼玉県羽生市にある東北自動車道の羽生PAは、江戸の街並みを再現した上り線の「鬼平江戸処」と大型商業施設である下り線の「Pasar羽生」に分かれており、それぞれPAであるとは思えないほどに充実したレストランや売店を備えています。

※ ※ ※

 SAやPAの設置間隔については基準が定められており、「SAは50キロ間隔、PAは15キロ間隔で設置する」というのがひとつの指標となっています。しかし必ずしもその基準通りに作らなければいけないというわけではなく、最終的には路線の特徴などを考慮してSAやPAの設置場所が決められます。

 そのため圏央道や外環道のようにSAやPAが少ない路線もあり、長距離ツーリングの際には注意が必要です。