人気YouTuberで声優、モデルなどマルチで活躍する夜道雪さんが、バイクライフを綴る不定期連載コラム「夜道雪のちょっと寄り道」。連載第34回目では、スズキのスリムで軽量なミドルクラスのロードスポーツモデルSV650 ABSに試乗してみました。

シンプルなデザインで「ザ・バイク」を感じるスズキのSV650!

 お前ら夜道に気をつけろ! どうも夜道雪です。今回はスズキのSV650に乗っていきたいと思います。

スズキのロードスポーツ「SV650」に試乗します
スズキのロードスポーツ「SV650」に試乗します

 まずは見てほしい! このルックス。「ザ・バイク」という感じ。645ccの水冷V型2気筒エンジンをアルミトラスフレームに搭載した、スタンダードなネイキッドスタイルのロードスポーツモデルです。

 同じ日にSUZUKIのGSX-8Sにも試乗したのですが、600〜900ccくらいのミドルクラスの排気量でありながらも、見た目からわかるこのキャラクター性の違い。GSX-8Sはもうたたずんでいるだけで「俺は他とは違うんだぜ!」と言いたげな顔をしていますが、SV650は「僕バイクです!」って感じ。

 バイクに詳しくない人が、バイクをイメージするときに思い描くような王道デザインがよいよね。

 SV650は長く愛されているモデルなので、派手さこそはないけれどオーソドックスかつシンプルなデザインで、大事に長く乗りたい人にとっては飽きのこない上品なバイクだと思う!

 ちなみにSV650の歴史は1999年から! なので夜道雪と同い年。世紀末生まれってことに、なんだか運命感じちゃった! ありがとうノストラダムス!

コンパクトでスリム、足つきがよさに、扱い切れる安心感

 まずはシート高。カタログ値は785mm。これ、本当にありがたい数値ですね。

シート高は785mmで、この足つきのよさがあれば、ある程度は重くてもしっかり踏ん張れる
シート高は785mmで、この足つきのよさがあれば、ある程度は重くてもしっかり踏ん張れる

 ミドルクラスを選ぶ人の中には、リッターモデルだと取りまわしがツラいし、かといって大型免許所持してるのに中型を乗り続けるのはなあ…。なんて人って一定数いると思うので、中型並みの足つきのよさは本当に助かる!

 車両重量は199kgと、まあミドルクラス相応の重さだと思うけれど、なによりこの足つきのよさがあれば、ある程度は重くてもしっかり踏ん張れるよ。

 ちなみにGSX-8Sはシート高810mmで車両重量は202kgだったから軽そうな見た目のイメージとは違って、ちゃんと排気量相応の数値だから慣れてない人は気をつけないとね!

深めの赤色でフレームとホイールを統一していている2022年モデルのブリリアントホワイトのカラーのSV650が好きかも
深めの赤色でフレームとホイールを統一していている2022年モデルのブリリアントホワイトのカラーのSV650が好きかも

 あと個人的にSV650は、2022年モデルのブリリアントホワイトのカラーが好きかも。深めの赤色でフレームとホイールを統一していているのがちょっぴり外車チックでオシャレ。都会の街並みが似合いそうで女の子が乗ってたらカワイイかも。

 私が乗ったのは リフレクティブブルーメタリックだけれど、こちらは少し渋めな殿方が似合いそうね。道の駅の駐車場で「姉ちゃん、ハジッコ使えてないネ」と指摘してこなさそうな優しい殿方に乗っていてほしいカラー。

 他にもグラススパークルブラックがあるけど、こっちは若いちょっとだけヤンチャなあんちゃんが似合うんじゃないかしら?

 青梅街道とか走ってると、今となっては絶滅危惧種のような暴走族が2〜3台でブンブンしていたりしますが、たまにその中に、完全にノーマルの新型車だろみたいなバイクいません? めちゃくちゃ浮いてる、絶対に暴走していないようなお利口バイク。

 多分、バイク乗りってだけで、そこに仲間入りさせられてるであろう若者…いますよね? なんか、そんな感じの若者が乗っていそうです、知らんけど(笑)。

SV650はVツインエンジンが特徴的
SV650はVツインエンジンが特徴的

 そしてSV650はVツインエンジンが特徴的。近年、国産メーカーではVツインのバイクがどんどん減ってきてしまって、国内でVツインのロードスポーツを生産しているのはスズキのみと言われているのです。

 Vツインのパワーや美しさの魅力をライダーに届け続けてくれているスズキさんには感謝しかないよね!

心地よさと扱いやすさを合わせ持つ、白米のような王道バイク

 それでは早速乗ってみましょう! これでいいのよ! これこれ! いや、これがいいのよ!! 走行時の頭の中に、こんなイメージが沸きました。

これでいいのよ!これこれ!この走りがいい!
これでいいのよ!これこれ!この走りがいい!

 左手には、茶碗にふわっとよそわれた白米と、その右にはお豆腐とわかめの入ったお味噌汁。そして少しのお漬物。

 普通? 平凡? 何をいう。

「これでいいんだよ!」とブチ切れながら言ってやりました。和食を馬鹿にするんじゃねえ。SV650を馬鹿にするんじゃねえ!と。

 私も11月で24歳になります。皆さんがイメージする、SNSで、あーでもない、こーでもない、あんなこといいな、こんなこといいな、と騒いでた10代の夜道雪はもういないのです。

 確かにあの頃の私は1人でバイクに乗り、夜な夜な毎日飽きもせずマックやらラーメンやらを頬張っていた。

 でも、今はどうか。今は何を食べたいか。そう、和食です。白米、お味噌汁、お漬物。これで充分。いや、これが最高なワケです。

軽くてコンパクトなので操作しやすくて、大型バイクならではの安定感もある
軽くてコンパクトなので操作しやすくて、大型バイクならではの安定感もある

 SV650はまさに和食的な乗り心地。

 Vツインエンジンの心地よい鼓動感。スタートからしっかりトルクで押し出すような加速感。軽くてコンパクトなので操作しやすくて、大型バイクならではの安定感もあるのです。

 アップハンドルなライディングポジションは、腰痛持ちの夜道雪にはとてもありがたい。ニーグリップがしやすく挟み込みやすいタンクの形状は、筋力が落ちた足と腹筋にとても親切。ブレーキもアクセルもレスポンスがよくて、動体視力や反射神経が落ちた夜道雪にはとてもありがてえ。

柔らかすぎず、硬すぎずなシートが長時間走行のお尻を労ってくれる
柔らかすぎず、硬すぎずなシートが長時間走行のお尻を労ってくれる

 柔らかすぎず、硬すぎずなシートが長時間走行のお尻を労ってくれる。夜道雪が大人になった今、思うことは、何事も柔らかすぎちゃいけないということだ。

 柔らかければいいというものではないのだ。バイクのシートも、お布団も枕も、お米も、そして、人生もだ。大人の皆さん、わかりますよね?

 数多のバイクに乗って、所有して、走ってきた夜道雪は最近思うの。SV650のように、当たり前にスッと走り、スッと曲がり、スッと止まる。乗り終えた時には、「よし」と思える。これがどれだけ素晴らしいことか。

スッと走り、スッと曲がり、スッと止まるSV650
スッと走り、スッと曲がり、スッと止まるSV650

 確かにSV650は派手な乗り心地ではない。けれどもとにかく、無心で乗らせてくれる。

「キャッホー!」と興奮させるわけでもなく、「ん? なんか今のイマイチだな」とモヤッとさせることもなく、ただ「走っている」という気持ちだけを味あわせてくれる、そんな優等生なバイク。でも、スズキらしい個性もちゃんと感じるのです。

 これをみた皆様も、SV650を初めて乗ったら「うん、いいバイクだな」で終わるかもしれない。けれど、長時間、長期間、乗ってみたら「SV650がいいんだ!」となっているはず。

1999年から今日に至るまでSV650が愛されている理由はきっとそこにある
1999年から今日に至るまでSV650が愛されている理由はきっとそこにある

 そして、1999年から今日に至るまでSV650が愛されている理由はきっとそこにあると思う。乗れば乗るほど大好きになる、そんなバイクだからだ!

 それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。

 この記事は、夜道雪が白米大盛りをモサモサ食べながらお送りました!

■SUZUKI SV650 ABS

全長×全幅×全高:2,145×760×1,090mm
軸距:1,450mm
最低地上高:135mm
シート高:785mm
車両重量:199kg
エンジンタイプ:水冷4ストロークDOHC4バルブV型2気筒
総排気量:645cc
内径×行程:81.0mm×62.6mm
圧縮比:11.2:1
最高出力:53kW(72PS)/8,500rpm
最大トルク:63N・m(6.4kgf・m)/6,800rpm
始動方式:セルフ式
燃料タンク容量:14L
タイヤ:前 120/70ZR17M/C(58W)、後 160/60ZR17M/C(69W)
ブレーキ形式:油圧式ダブルディスク(ABS)、 油圧式シングルディスク(ABS)
懸架方式:前 テレスコピック式、後 スイングアーム式
フレーム形式:ダイヤモンド

■メーカー希望小売価格:80万3000円(税込)