自転車のタイヤの空気圧、チェックしていますか? 自転車屋で定期的に入れているという人もいれば、気づいたときに自宅で、という人もいるでしょう。適正空気圧を維持することで、タイヤを長持ちさせることができます。

空気を入れるには、ちょっとしたコツがある

「空気って何回入れたらいいの?」と、小学3年生の息子に問われてふと、空気の入れ方に明確なルールはあるのだろうか? と考えてしまいました。いつもの空気入れ(フロアポンプ、手押しのポンプ式)で毎度「なんとなくこれぐらい」で適当に入れていたタイヤの空気ですが、あらためて調べてみるとたくさんのコツがあることが分かりました。

適正空気圧を維持することで、快適な乗り心地と、タイヤの寿命を延ばすことにも繋がる
適正空気圧を維持することで、快適な乗り心地と、タイヤの寿命を延ばすことにも繋がる

 自転車のタイヤのバルブには「英式」、「米式」、「仏式」の3種類があります。マウンテンバイクなどに採用される頑丈な「米式」、クロスバイクやロードバイクに使われる「仏式」、そして一般的なママチャリ(シティサイクル)に使われる「英式」があります。ここでは「英式」を中心に紹介します。

 まずは空気を入れる頻度です。注意しなければいけないのは、「空気が少なくなったなぁ」と感じたときには、すでに完全な空気不足だということ。その状態で乗り続けるとタイヤを痛めてしまいます。

 自転車は乗っていないときも空気が少しずつ抜けていくので、週末しか乗らないという人はその都度確認するか、最低でも月に1回は空気を入れると良いでしょう。毎日乗る人であれば1週間から2週間に一度、空気圧をチェックすることをオススメします。

 空気の入れ方については、まずは黒や緑色のキャップを反時計回りに回して外しますが、この時に注意しなければならないのが、キャップの下にある銀色の部品まで緩めないこと。「袋ナット」と呼ばれるこの部品を緩めてしまうと、空気がすべて抜けてしまいます。

 キャップを外したら、一般的な空気入れによくある、洗濯ばさみのようなクリップでバルブを挟みます。この時、バルブの穴とクリップ内部の穴を確実に合わせ、90度に固定するのがポイントです。準備ができたら空気入れを両足で踏むなどして支え、レバーを上下に動かし(ポンピング)、空気を入れていきます。

 さて、「何回入れたらいいの?」というポンピングの回数の問題ですが、英式バルブではタイヤ内の空気圧を正確に測ることができないので、タイヤを手で押し潰すように触って確かめる必要があります。

 強く押して少しへこむ程度、よく「テニスボールぐらいの硬さ」と表現されているようです。時々硬さを確かめながら空気を送り込みましょう。

 また硬さ以外に、人が乗っていない状態で自転車を地面に置き、タイヤと地面との接地面が9〜10cm程度になるように調整するのも適正な空気圧の目安になります。

 適正空気圧よりもやや低めだと、タイヤが潰れやすくなるので衝撃を吸収しやすく、乗り心地が良く(柔らかく)なる傾向があります。反対に少し高めだと、地面への接地面が減るので抵抗が少なく、スピードが出やすくなります。

 ただし、空気圧が低過ぎるとパンクのリスクが、高過ぎるとすり減ったタイヤが破裂するリスクがあるので、一度自転車屋で空気を入れてもらい、正しい空気圧がどれくらいなのか、感覚で覚えておくのもひとつの手です。

 ちなみに、バルブの先端に被せてあるキャップは空気漏れを防いでいるワケではありません。空気を送り込む際にほこりや水がチューブ内に入らないよう普段から被せておくものなので、空気を入れた後に慌てて締めなくても大丈夫です。キャップを被せる前に、空気の漏れを防ぐ袋ナットがしっかりと締まっているか、確認しましょう。

 適正空気圧を維持することは、タイヤの寿命を延ばすことにも繋がります。使用頻度に応じて、適宜チェックすると良いでしょう。