首都高は、高速道路と聞いて我々がイメージしがちな高速自動車国道とは別の道路です。では、どのような点において異なるのでしょうか。

首都高と「普通の高速道路」の違いとは?

 運転の難しさや、夜景の美しさで度々話題になる首都高ですが、ライダーの間では日本で唯一バイクの2人乗り禁止区間があることでも知られています。

 かつては首都高を含む全ての高速道路でバイクの2人乗りが禁止されていましたが、2005年4月1日に、首都高の一部区間を除く全ての高速道路で、条件付きでの2人乗りが解禁されました。

 その条件とは、一般道での二人乗りの条件に、「20歳以上かつ、二輪免許を取得してから3年以上経過」という条件を加えたもの。しかし東京都の公安委員会は、首都高の一部に2人乗り禁止区間を残すことを決定。それは、首都高でのバイク事故の多さや死亡率の高さを考慮しての判断です。

 そんな首都高は、「高速道路」と聞いて一般的にイメージする、よくある高速道路とは異なっており、建設当時としては斬新な構想のもと建設されたものです。

 では、首都高と一般的な高速道路は、どのような点で異なるのでしょうか。

首都高は「高速道路」と聞いて一般的にイメージする、よくある高速道路とは異なり、建設当時としては斬新な構想のもと建設されたもの
首都高は「高速道路」と聞いて一般的にイメージする、よくある高速道路とは異なり、建設当時としては斬新な構想のもと建設されたもの

 まず、多くの人がイメージする高速道路は、高速自動車国道と呼ばれる道路です。東名高速道路や東北自動車道などが有名な例でしょう。

 高速自動車国道は高速自動車国道法において、「自動車の高速交通の用に供する道路で、全国的な自動車交通網の枢要部分を構成し、かつ、政治・経済・文化上特に重要な地域を連絡するものその他国の利害に特に重大な関係を有するもの」であるとされています。この「重要な地域を連絡するもの」というのが、高速自動車国道の一番大きな特徴です。

 例えば東京から地方都市に旅行へいく時、あるいはその逆の場合などに、高速自動車国道は重宝します。なお、制限速度は多くの区間で100km /hとされており、50km /hの最低速度が設けられています。

「重要な地域を連絡するもの」というのが、高速自動車国道の一番大きな特徴
「重要な地域を連絡するもの」というのが、高速自動車国道の一番大きな特徴

 一方、首都高は高速自動車国道ではありません。自動車専用道路の中のひとつである都市高速道路に分類されており、高速自動車国道とは、建設された目的が異なります。

 先述の高速自動車国道は、「重要な地域を連絡するもの」という位置付けでしたが、首都高のような都市高速道路の目的は、ひとつの都市内の交通を円滑にすること。実際に首都高の建設が本格的に決定されたのも、戦後の都心での渋滞が社会問題となったからでした。

 また、制限速度も高速自動車国道と大きく異なり、基本的には60km/hとされています。カーブの多い場所ではさらに制限速度が下げられている場合もあり、「高速」道路とは言えません。

 首都高のような都市高速道路は、現在国内に6か所あり、その中でも首都高はもっとも最初に建設された道路。都心での用地確保の難しさもあって、なるべく川や幹線道路のある場所を利用して建設されました。

 そのため非常に複雑な道路となっており、他の道路と比べても運転の難易度は高めです。

 首都「高速」道路という名前ではありますが、こうした特徴を見てみると、一般的な高速道路と首都高は、全く別の道路だということが理解できると思います。

首都高は、都市高速としては国内初であると同時に世界初の存在
首都高は、都市高速としては国内初であると同時に世界初の存在

 なお、国内初の都市高速である首都高ですが、建設当時は海外のどこを見渡しても同様の例はありませんでした。

 つまり首都高は、都市高速としては国内初であると同時に世界初の存在。

 そして都市高速は次第に普及していき、今では愛知、大阪のような地方都市、そしてバンコクのような海外の都市でも見られるようになりました。