レーシングライダーの石塚健選手が試乗した、BMW Motorrad「G310R」の乗り味をレポートしてくれました。

街乗りもサーキット走行も楽しめるちょうどいい1台

 皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。今回はBMW Motorrad「G310R」のインプレをしていきます!

 BMW Motorradのバイクと言えば、大型車が多くラインナップされており、僕自身もBMW Motorrad=大型というイメージが強いのですが、そんな中、2015年に発売された中型免許で乗れるネイキッドスポーツがG310Rです。

 僕は以前G310Rのワンメイクレース「G310トロフィー」に参戦させていただいた事があり、サーキットで走った経験はあるので、G310のポテンシャルは十分に分かっていましたが、その時は、いわゆるレース用に各部がアップグレードされている車両だったため、果たして純正ノーマルでの公道走行はどんな印象になるのか、楽しみでした。

 ちなみに、G310Rでレースに出たのは2022年10月の事ですが、モビリティリゾートもてぎの国際レーシングコースでのレコードを樹立!現在も、その記録を保持させていただいています(笑)

BMW  Motorrad「G310R」とレーシングライダーの石塚健選手
BMW Motorrad「G310R」とレーシングライダーの石塚健選手

 そんな、コンパクトで若者にも人気の高いG310Rですが、今回は2021年にモデルチェンジが施された現行型に試乗。足付きが良く、両足で安心して支える事ができます。

 ライディング姿勢も前傾になることなく、背筋が伸びた状態でリラックスしたポジション。取り回しも楽チンで、特にハンドル操作が軽いので、自由度が高いです。

 走り出しはとてもスムーズ。エンジンから伝わる細かな振動がいい意味で心地良い感じ。パワー不足を感じる事もなく、単気筒の高回転型で引っ張るほどに伸びていくエンジンがとても気持ち良い!

 大型バイクではなかなか味わえない、ワイドオープンなアクセル操作を楽しめます。

BMW  Motorrad「G310R」の足付きは良好。身長165cmの僕だと両足で安心して支える事ができます
BMW Motorrad「G310R」の足付きは良好。身長165cmの僕だと両足で安心して支える事ができます

 ヒラヒラと小回りの効いた軽快な走りは、どんなライダーにも寄り添う万能さでしたが、走っているうちに少し気になった部分は、信号待ちのブレーキの効きの甘さ。

「あれ、止まらない?」

 とは言っても、実際には決して止まらない訳ではないし、握り込めばその分効きます。特に低速走行からのブレーキには、まったく問題はありません。

 ただ、フロントの効きが甘いなあというのが正直なところ。職業上ブレーキは一番気にする点なので、少々過敏かもしれませんが、個人的にはブレーキは効くにこしたことはないと思っているので、少し気になってしまいました。

 やむを得ず急停止する際はパニックブレーキにならないように焦らずに握り込み、リアブレーキもしっかりと使うようにしてください。

BMW  Motorrad「G310R」に搭載される高回転型のエンジン特性を楽しみながら走行する石塚健選手
BMW Motorrad「G310R」に搭載される高回転型のエンジン特性を楽しみながら走行する石塚健選手

 ツーリングや街乗りと、どちらのシーンでも活躍してくれること間違いなしのG310R。

 バイク初心者や女性ライダー、小柄なライダーでも存分に楽しむことができる上に、BMW Motorradとしては74万円からとリーズナブルな価格なので、気になっている人は是非一度、試乗してみてはいかがでしょうか!

 カラーは、コスミック・ブラック2、グレナイト・グレー・メタリック、レーシング・ブルー・メタリックの三色展開。価格(消費税込)は74万円です。