「手しごと」という言葉から、どんなものを連想しますか。

岡山県笠岡市にある笠岡市保健センターの2階で、令和4年9月11日(日)の午前10時30分〜午後4時に、笠岡 手しごとまつりが開催されました。

ハンドメイドの雑貨だけではなく、おいしいものやエステ、ステージなどもあるまさにおまつりのような空間。

この記事では、手しごとがもたらす感動や楽しさを五感で満喫できる、笠岡 手しごとまつりのようすをレポートします。

リマ ハンドマッサージ

笠岡 手しごとまつりとは

主催は、タオルアレンジ作家として活動している「タオルアート Reelie(リーリエ) 」さんです。

2015年から毎年4月と9月に、笠岡市十一番町にある笠岡市保健センターの2階で開催しています。

保健センター外観
  • ハンドメイド雑貨の販売
  • フードやドリンクの販売
  • マッサージなどのエステ
  • 占いなどの癒し
  • ワークショップ(体験コーナー)
  • 演奏や歌のステージ

などなど、もりだくさんの内容。

いったいどんな手しごとに出会えるのでしょうか。

ワクワクしながら会場のギャラクシーホールへ入ります。

ステージではバイオリン&ギターのトリオ「ライオン」が演奏中。

ライオン

弦楽器のやわらかな音色が空間をいろどり、会場に華をそえていました。

やさしい演奏に耳を傾けながら、お店をゆっくり見てまわります。

手しごとの品


物づくり部門は20店舗が参加していました。

作品のひとつひとつに、作家さんの想いがつまっているハンドメイドの雑貨たち。

気になったお店をいくつかピックアップします。

輝く自分へ。ほしのかけら

店名のとおり、キラキラと小さな光をはなつアクセサリーのお店です。

ほしのかけら

透明感のあるビーズを使ったネックレスやピアス、ブレスレットやブローチなどがあります。

ディスプレイも素敵。

穏やかで落ち着いた雰囲気の作家さんにコンセプトなどを聞くと、「キラキラしたものが好きなんです」と少し照れながら話してくれました。

▼作家さんのお気に入りの作品。

スワロフスキー

おおぶりのスワロフスキーを使った、クラシカルなブローチ。

照明に反射してキラキラと輝いていました。

スワロフスキーの高品質なクリスタルガラスは、ダイヤモンドに引けをとらないほどの輝きがあるといわれています。

紀元前の昔から、輝くものを身につけていると魔除けになると信じられていたそうです。

ほしのかけら チャーム

アクセサリーは見た目だけでなく、運気アップのお守りにもなりそうですね。

ほしのかけら チャーム アップ

ガラスのきらめき。アート工房 ほたる

これは…何だろう?

よくわからないけどキレイだな。

▼思わずじっと見つめてしまった作品たち。

ソーラーランプ

いったい何だと思いますか??

正解は…。

ソーラーランプ 説明

ソーラーランプの、その名も「そーらーほたる」。

太陽光で充電し、日が落ちて暗くなると自動で光るのです。

玄関や庭先で、美しいガラス細工の中に灯りがともっていくようすを、思わず想像しました。

ソーラーランプ 説明2

しかもただ光るだけではなく、ガラスの色や図柄が、まるで影絵のように暗闇の中に映し出されるのだそうです。

なんてロマンティックなんでしょう。

夜の訪れが待ちどおしくなりそうですね。

▼左はエーデルワイスやリンドウなどの高山植物を絵付けしたもの。右はサンドペーストを吹き付けて彫ったヤシの木。

ソーラーランプ アップ

コンセントといった電源が不要なのも便利。

2・3年は電池交換なしでもつそうです。

一輪挿し

「ガラス細工は瞬間芸のようなもの。

約900度で溶かして作業していくなかで、少しでも気を抜くとすぐに固まってしまう。

1秒、いや0.1秒の違いで形が変わったり崩れたりする。

そういったことが大変だけど、やりがいでもある」

作家さんに話しかけてみるととても気さくなかたで、手しごとならではの苦労話なども聞かせてくれました。

小さな一輪挿しもかわいくて気になります
小さな一輪挿しもかわいくて気になります

ひとつひとつ違う味のある形や透明感がとっても素敵。

岡山市北区撫川にある、RSKバラ園のフラワーショップでも作品を購入できます。

次回は11/19・20のおのみち手しごと市に参加予定だそうです。

生活のアクセントに。hana terrace(ハナ テラス)

シンプルでノスタルジックな色味の、ドライフラワーのブーケやリース、アロマキャンドルなどがとってもおしゃれ。

花テラス 全体

2022年1月に浅口市鴨方町でカフェをオープンして、イベントへは初めての出店。

カフェでは生花も販売しているのだそう。

ハナテラス 看板

ちょっとしたプレゼントに、こんなブーケをもらったらうれしいですよね。

ハナテラス ブーケ

生花も素敵だけど、ドライフラワーも素朴な感じのたたずまいが好きです。

ハナテラス リース

好きなものに囲まれていると、幸せな気持ちになれますよね。

ハンドメイドのものはとくに、作家さんの感性やときめきが伝わってきて、なんだか自分もときめいてしまいます。

hana terrace (Instagram)

温活のススメ。きゃさこ屋

体にやさしい。

という言葉が目に入り、思わず足を止めた布ナプキンや布ライナーのお店。

きゃさこ屋 看板

「エコなだけでなく、着けているとすごくあたたかいんです」と作家さん。

女性は体を冷やさないことが大事なのだそう。

あたためることで免疫力もアップします。

きゃさこ屋 全体

「夏場でも冷房が効きすぎている環境や、寒くなるこれからの季節にオススメ。

おりものライナーや吸水ライナーとして、日常的に使っているかたも多いです」

ということで、寒がりの筆者、四角いタイプのライナー(2枚入り)を購入しました。

肌面はオーガニックコットンで、保温性のあるフランネル生地。

さわってみると、あたたかくて、やわらかくてふわふわしています。

布ライナー

おりもの程度なら洗濯ネットに入れて洗濯機でOKらしいので、気軽に使えそうです。

四角いタイプの物は、お洗濯のあと干すときに目立たないから人気なのだとか。

一年をとおして体を冷えから守って、元気にすごしていきたいです。

きゃさこ屋 (Instagram)

廃材に命を吹き込む。木工房 FoR GooD(フォー グッド)

とってもかわいい木製の雑貨たち。

家具を作っている会社の従業員さんたちが作っているのだそうです。

for good 全体

家具を作る工程で、いくらか余分な木材の切れはしが残ります。

廃材として捨てられてしまう切れはし。

もったいないなぁ…何かに使えないかなぁ…という従業員さんの想いから、この雑貨たちは生まれました。

for good アップ

木工所の設備を使って、やすりがけをするなどして一生懸命に雑貨を作る従業員さん。

その姿を見て、いつしか家具づくりの職人さんたちも少しずつ手伝ってくれるようになったのだそう。

捨てられる運命だった「余分な切れはし」から、かわいい姿かたちに生まれ変わった雑貨たち。

誰かの目に留まり、手にとってもらえる日を楽しみに、ちょこんと並んでいます。

トーストのお皿にトーストを乗せたい!
トーストのお皿にトーストを載せたい

色味もかたちも、木ならではのあたたかみがあって素敵ですね。

▼ひらがなが彫ってある積み木。

for good つみき

名前や覚えた言葉、好きな言葉を並べて遊ぶのかな。

勉強にもなるし、楽しそうですね。

木工房 FoR GooD(フォー グッド)(Instagram)

手しごとの味

飲食部門は5店舗が参加。

たまぽん 全体

ちょうどお昼時だったので、かなりの誘惑です。

ひとつずつ周ってみます。

フード 全体

体にやさしいお菓子。たまぽん工房

体へのやさしさを第一に考えた、焼き菓子のお店です。

米粉やレモンは国産のもの、小麦粉やハチミツは県内産のものを使用。

地元笠岡産のフルーツのお菓子や、乳製品を使っていないお菓子もあります。

材料はアルミニウムフリーのベーキングパウダーなど、体にやさしいものを厳選。

かぼちゃやさつまいもは自家菜園の新鮮なものを使います。

たまぽん シフォンケーキ
秋を感じるメニュー

甘味は体にやさしいてんさい糖

たまぽん マフィン

▼店主さんオススメの笠岡市真鍋島で採れたひじきを使ったクッキー。

興味を惹かれて購入してみました。

甘さは控えめで、薄くてサクッとした生地。

波に揺れている姿が思い浮かぶようなひじきの風味と、黒ゴマの香ばしさを感じます。

日本茶に合いそうな和風な味です。

たまぽん ひじき

他のお菓子もいくつか食べてみました。

どれもやさしい甘みで、しっかりと素材の味がいきています。

たまぽん 購入品

とくに、もっちりサックリしたスコーンと、溶けるようなフワッフワのシフォンケーキ。

毎日でも食べたいくらいのおいしさでした。

店舗はなく、イベントや注文での販売だけなのだそうです。

希少価値…!

落ち着く空間。豆と麦

笠岡市四番町でカフェを営業しています。

やさしい笑顔の素敵な店員さんたち。

その感じの良さに、なんだかホッとします。

豆と麦 

取材をした日は、自家焙煎の中深煎りのブレンドコーヒーを販売していました。

イベントのときは、飲みやすくてあっさりしているものを選んでいるそうです。

部屋の中に広がる香ばしいアロマに誘われ、ちょっと休憩。

豆と麦 コーヒー

やわらかい味で飲みやすくておいしい。

店員さんたちのお人柄が味に出ています。

豆と麦(Instagram)

安心の無添加。陽だまりパン工房

同じく笠岡市四番町で営業している、小さなパン屋さん。

お店は小さいけど、たくさんのこだわりがあります。

ひだまりパン 

材料には国産(北海道)の小麦。

添加物は不使用。

マーガリンやショートニングも使用せず、バターを使っているそうです。

そして、いつ行っても何か焼きたてのパンがあります。

一番人気なのは、クリイムパンなのだそう。

ひだまりパン 人

お昼時を少し過ぎると、売り切れの品が続出していました。

食べる人の体のことを考えて作られるパン。

やさしさがつまったパンです。

地元の食材。グローバルフーズコーポレーション

フードやドリンクの移動販売のお店。

地産地消にこだわりがあり、食材は県内産のものが多く使われています。

牛めし看板

やわらかそうなお肉とタレのいい匂い。

おなかがすいてきます…!

牛めし

気さくな店主さんが調理のようすを見せてくれました。

▼電動のナイフでカツサンドをカット。

カツサンド ナイフ

電動ナイフだと、パンや中身がベタっとつぶれず、ふんわり仕上がるのだそうです。

切り口も断面もきれいでおいしそう。

カツサンド

イベントによく出店している人気店。

絶え間なくお客さんが並んでいました。

グローバル 接客

近隣の新鮮な食材を使う地産地消は、輸送がエコでSDGsにもつながりますね。

グローバルフーズコーポレーション

スパイスのチカラ。Ayam Çay(アヤム チャイ)

チャイ(スパイスの入ったミルクティー)のお店。

スパイスの配合にこだわりがあり、季節や気候によって変えているのだそう。

たとえば、夏には殺菌効果のあるクローブを多めに使用。

取材をした日はクローブを含め、5種類のスパイスをブレンドしているとのことでした。

アヤムチャイ

午後3時頃に戻ったときにはすでに完売。

イベントでは、気になるものは早めにおさえておかないとダメですね。

飲んでみたかったなぁ…。

宇野港にあるシェアショップUZで、毎週火曜の夜に「夜カフェ」として出店しているそうです。

Ayam Çay(Instagram)

手仕事のあたたかさ

占いなどの癒し部門は3店舗、足もみなどのエステ部門は5店舗が参加していました。

足もみで体質改善。 Santete(サンテテ)

せっかくなので、この機会に足もみを体験してみます。

一日ぐるぐると歩き周って、少しむくんでいた足。

「わぁ〜。あたたかい足ですね」

もみほぐしながら微笑んでくれた彼女の手も、とてもあたたかくて。

なんだか気持ちまであたたかくなり、ほぐれていくのを感じました。

サンテテ

笠岡市美の浜にある女性専用のリラクゼーションサロン。

「足もみやマッサージで血液やリンパの流れを良くして、体質改善へと導いていきたい」

という言葉に、癒し効果だけではなく施術者としての頼もしさも感じました。

がんばった自分へのご褒美は、食事やスイーツとかもいいけど、たまにはこういうサロンで心や体をいたわるのもいいですね。

Santete(サンテテ)

つながる手と手。Lima(リマ)

アロマのすがすがしくやさしい香りが、会場にほのかにただよっていました。

100パーセント天然の安心安全な精油でハンドトリートメントを施術してくれるのは、気さくでほがらかな元看護師のおふたり。

その場で好きな精油を選んでバスソルトやボディクリームも作れます。

精油にはいろいろな効能があり、好きな香りは今の自分に必要な香りなのだそう。

種類による効能の違いや使いかたを、ていねいに教えてくれました。

リマ

普段は広島県福山市を中心に、デイサービスやグループホームなどの介護施設へ出張して施術しています。

いい香りに包まれて、やさしくハンドマッサージをしてもらう時間。

リフレッシュできるし、心も体も癒されそうですね。

リマ 人

店名のLimaは、ハワイの言葉で「手」や「つながり」という意味があるのだそう。

手をつなぐように、心もつながっていくような素敵な名前ですね。

「手しごと」にやさしさを感じるのはきっと、人の手のあたたかさが心地よいから。

ハンドトリートメントをとおして、人とのつながりを大切にしていきたいというおふたり。

これからたくさんの人を癒して幸せにしてくれそうです。

Lima (Instagram)

あっというまの一日

紹介しきれなかったのですが、他にもワークショップや占いなど、楽しそうなお店がたくさんありました。

サンキャッチャーの「Tokibaco」
サンキャッチャーづくりの「Tokibaco

作家さんが感じたときめきがその手で作品という形になって、会場を訪れた人たちはそのときめきを手にして幸せを感じます。

会場にはみんなのときめきがあふれていました。

ステンシルバッグの「キツツキ 」
ステンシルバッグの「キツツキ

ステージではsharlyよしこ&アンディーKEIのギターの弾き語りや、岡山学芸館清秀中学校 琉球三味線部の演奏もありました。

出店一覧

「お客さんも出店者も運営も、みんなが楽しめる空間にしたい」と主催者のタオルアート Reelie(リーリエ)さんは話します。

はつらつとした笑顔が素敵でアクティブなReelie(リーリエ)さん。

一日の間にいろいろなことを五感で楽しめるようなイベントを目指しているのだそう。

その言葉のとおり、会場はとてもにぎやかで、なごやかで、お客さんもお店のかたもステージもみんな一緒に楽しんでいました。

歌を聴きながら会場を周るお客さんたち
歌を聴きながら会場を周るお客さんたち

楽しい時間はあっというまに過ぎる、というのは本当ですね。

守護神鑑定の「伝説の鑑定士 にぎさき」
守護神鑑定の「伝説の鑑定士 にぎさき

まだまだ見たいお店や購入したいもの、話してみたい人や体験したいこともあったけれど、終了の時間がきてしまいました。

緑道

笠岡市保健センターは海の入り江に面した緑道公園沿いにあります。

緑道 噴水

緑豊かな遊歩道をのんびり歩きながら海辺に出ると、島へ向かう船と神島大橋が見えました。

おわりに

笠岡手しごとまつりは、こだわりの手しごとを間近で体感できるイベントです。

聴いて、見て、話して、食べて、飲んで、体験して、癒されて…。

五感を刺激されまくる、本当にもりだくさんの楽しい一日でした。

次の機会には、ものづくりのワークショップにもぜひ参加してみたいと思います。

次回の開催が今からとても楽しみです。

海



著者:ホシゾラ