吸水速乾素材、汗取りインナー、汗取りパッドなど、汗対策グッズがたくさん出ていますね。フル活用して予防は万全と思っていたのに、気づいたら洋服に汗がしみているなんてことありませんか?困りますね。でも大丈夫です!外出先でもできる応急処置と気を付けたいことをお伝えします。


汗はすばやく取り除く


汗が洋服についても、すぐに取り除けばしみになることはありません。なぜなら汗の成分はほとんど水だからです。水をこぼしたからといってしみになることはありませんね。放っておけば乾きます。

それならば、汗も放っておいて乾かせば大丈夫?残念ながらそうではありません。乾いた後に、汗に含まれるわずかな塩分やミネラル分が残るので、黄ばんだり臭いの元になったりするのです。

外出先などで汗が洋服についてしまったら、その部分を水で濡らしたタオルやハンカチなどでおさえて汗を吸い取っておきましょう。もし洋服を脱ぐことができるなら、脱いで、汗がついた部分を軽く水洗いしておけばなお効果的です。

ドライクリーニングでは落ちにくい!?


裏地のついたジャケットなど、自宅で洗濯するのはちょっと自信がないなぁという時は、クリーニング店にお願いするのも一つの方法ですね。でもちょっと気を付けて!

夏に何度か着たお気に入りのワンピースをクリーニング店にお願いしたら、部分的に黄ばんでしまったなどという経験はありませんか?もしかしたら「ドライクリーニング」が原因かもしれません。ドライクリーニングでは汗じみはきれいに落ちないのです。

ドライクリーニングとは、水ではなく有機溶剤を使う洗濯方法です。ドラッグストアなどで売っている染み抜き用のベンジンや除光液に入っているアセトンなどが有機溶剤の一種です。有機溶剤は油に似た成分なので、油性の汚れはよく落ちますが、水溶性の汚れは落ちないのです。汗はほとんど水で水溶性ですから、有機溶剤では落ちない、つまりドライクリーニングでは落ちないというわけです。汗で汚れた部分は水洗いしてからドライクリーニングをお願いしましょう。 
でも、実はクリーニング店で行っているのはドライクリーニングだけではないのです。水を使うウェットクリーニングやラウンドリーという方法があります。水溶性の汚れ、汗のほかにお醤油やコーヒー、ワインなどもそうですが、これらの汚れは、ドライクリーニングではなく水を使うこちらの方法をお願いしてみましょう。

おわりに


今回は「汗汚れ」についてお伝えしましたが、汗に限らず汚れは「ついたらすぐ落とす」が基本です。適切な応急処置を覚えておけば、外出先での汗もあわてなくて大丈夫!

Yukie Karube
テキスタイルアドバイザー、博士(工学)

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