「白いスニーカー」は、涼しそうでさわやかですっかり夏の定番ですが、気になるのが汚れ。白だけにちょっとした汚れも目立ちますね。お手入れはどうすれば良いのだろうと調べてみると、たくさんの方法があって、「結局どうすればいいの?」となりませんか?整理してお伝えします。


衣類の洗濯と同じ?


キャンバス地のスニーカーの素材をご存知ですか?「キャンバス」とは帆布(はんぷ)とも呼ばれ、綿や麻などの糸を平織にした厚手の生地です。

耐水性があり丈夫なので、テントのシートやトートバッグにも使われます。綿や麻つまり衣類と同じ素材ですから、基本的には衣類と同様に洗うことができます。衣類と異なるのは底の部分にゴム素材が使われていることと、汚れの成分です。

洗剤は何を使う?


スニーカーの汚れの成分は大きく分けると2つ。1つは衣類と同じ皮脂、そしてもう1つは外からつく土やほこりなどの固体汚れです。皮脂は衣類に使う洗濯用洗剤で落ちますが、これに土やほこりが混じっているので、衣類に比べて汚れが落ちにくい状態です。

スニーカー専用の洗剤には、多くの場合、研磨剤が入っています。厚手の生地に入り込んだ固体汚れをかき出して落とすためです。「歯みがき」や「クレンザー」が良いと言われるのも、同様に研磨剤が入っているからです。
一方、皮脂を落とすのが、洗剤に含まれる界面活性剤です。スニーカー専用洗剤、歯みがき、クレンザー、いずれにも含まれています。皮脂は、アルカリ性、また温度が高い方が落ちやすいです。重曹が良いと言われるのは、重曹がアルカリ性だから、ぬるま湯に浸け置くと良いのは、温度が高い方が皮脂汚れは落ちやすいからです。

衣類用の洗濯洗剤には弱アルカリ性と中性がありますが、皮脂汚れを落とすことを考えれば、弱アルカリ性洗剤か、さらにアルカリ性が強い石けんを使うと良いでしょう。また、蛍光増白剤入りの洗剤を使うと、紫外線を浴びた時により白く見える効果があります。

洗濯後に干して乾いた後や長くしまっておいた後などに、黄ばみや黒ずみを発見することがありますね。十分落としきれなかった皮脂汚れや、すすぎが不十分なために残った洗剤などが酸化したものです。

色素は、化学的に分解して落とします。その働きをするのが漂白剤ですが、種類によってその作用の強さに違いがあり使えないものもありますので、説明を良く読んで使う必要があります。

底のゴム


この部分には、土やほこりなどの固体汚れが物理的にくっついているので、物理的な力で取り除くことができます。消しゴムやスポンジなどでこすると良いといわれるのは、こする時の摩擦力で汚れをはがし取るからです。

効果的な洗い方


乾いた状態で、たたく、はらう、ブラシを使うなどして土やほこりなどの固体汚れを落とします。

次に40℃くらいのアルカリ性の洗剤液に浸けてから、スニーカー洗い用のブラシなどでこすり洗いをします。固形石鹸や研磨剤入りの洗剤、歯みがきなどを直塗りしても良いでしょう。

洗った後は汚れや洗剤が残らないように十分にすすぎます。風通しの良い日陰に、スニーカーの中に風が通るよう、ハンガーを使うなどの工夫をして干します。乾くのに時間がかかると臭いやかびの原因になり、紫外線によって変色する場合があるからです。
適した洗剤を正しく選び、しっかり洗って、今日も足元はさわやかに真っ白です!
Yukie Karube
テキスタイルアドバイザー、博士(工学)

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