ここ数年で一気に当たり前となって増えたオーガニック製品やオーガニックコスメ。「オーガニック=安心、安全」と思っている方もいらっしゃいますよね。オーガニックと表記されているものはたくさんありますが、オーガニックの正しい知識を持ちながら選ぶようにしましょう。


■そもそもオーガニックコスメとは?


オーガニックとは、農薬や肥料を使わずに有機栽培で育てた植物のことであり、それらを使って作られたコスメを「オーガニックコスメ」と言います。

オーガニックは、身体や環境に余計な刺激や害を与えないために、原料にこだわり、人工的な肥料、農薬、薬品を使わないことや、遺伝子組み換え原料、製造過程にも注意して作られています。

オーガニックコスメの特徴は、お肌の刺激となる化学物質を含まず、お肌に優しいのはもちろんのこと、お肌が本来持っている機能を高めよう、植物の持つ抗酸化物質の力によってお肌を強くしていくという目的があります。

■通常のコスメとはどう違うの?


一般に販売されているコスメには、界面活性剤や合成ポリマーなどが配合されていることで、素早く汚れを落とすことができたり、水分や油分を逃しにくいといったことが出来ます。

さらに防腐剤が入っていることで長期保存ができ、大量生産することでコストを抑えることもできるのが特徴です。

自然派化粧品や無添加化粧品といったものも、一部合成成分を含んでいるものもあり、「旧厚生労働省指定のアレルギー反応を起こす危険性のある化粧成分を抜いた」という意味合いの場合があるだけで、これらはオーガニックとは意味が違うということです。
「オーガニックコスメ」「オーガニック」のものが絶対的に良いということや「通常一般コスメが悪い」ということを示しているわけではなく、「何を選ぶか?」「違いを知っておくこと」が大切です。

■オーガニックコスメを選ぶなら覚えておきたい認証機関


日本には正式なオーガニック認証機関はないものの、世界にはいくつかの認証機関が存在します。オーガニックコスメを購入する際に覚えておきたい認証機関をご紹介します。

・BDIH (ドイツ)
世界初の本格的ナチュラルコスメのガイドラインがあり、厳しいことも有名な認証機関です。

・ECOCERT (フランス)
エコサート認証とよく聞きませんか?国際有機認証機関で世界最大規模の団体であり、原料だけではなく、製造工程や生育に使う土壌被害なども検査基準がある認証機関です。

・ecobio (フランス)
フランス通商産業省のオーガニック認証制度であり、政府組織による認証機関。

・COSMEBIO (フランス)
エコロジカル・オーガニック化粧品の関係者団体であり、化粧品メーカーや原料の会社によって構成されている団体です。

・USDA (アメリカ)
アメリカの政府組織。アメリカでは統一されたオーガニックコスメ基準がないためUSDAのガイドラインが採用されています。

・ACO (オーストラリア)
当初はオーガニック食品のもの認定だったものの、現在はコスメなども認定しています。

■何が配合されているか?何を選ぶかを知っておくこと


コスメに入っている成分で、注意するべきと言われるものは多数ありますよね。パラベンやホルムアルデヒト、鉛、ニトロソアミンといった防腐剤や発色剤など‥。

ただし、オーガニックコスメだからといって全ての肌タイプの方が良いとも限りません。植物成分が入っていることがあるので、アレルギー反応がある場合もあります。

オーガニックコスメだから100%お肌に良い、化学成分が100%悪いという考え方ではなく、何が自身の肌に合うか?何を選ぶか?を考えてコスメを選んでくださいね。
寒川あゆみ
エステサロンオーナー、美容家、美容ライター

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