(ブルームバーグ): 米アップルと音楽配信で競うストリーミングアプリのスポティファイ・テクノロジーは、欧州連合(EU)の競争法当局に対し、アップルが競合のストリーミングサービスを締め出す手法を調査するよう訴えた。

  スポティファイは3月11日付で欧州委員会に苦情を申し立てたと明らかにした。同社は13日付の発表文で、アップルは「アップル・ミュージック」と競合するアプリに変化の激しいルールと30%の手数料を押しつけることにより、「到底受け入れられない」状況を生んだと指摘した。

  スポティファイのオラシオ・グティエレス顧問弁護士は13日、ブリュッセルでの記者会見で、「アップルは直接の競合相手で、その一方でプラットフォーム提供元にもなってからというもの、スポティファイのような競合サービスを不利な立場に置く意欲が一層強くなり、同社がかける制限はより頻繁で極端になり始めた」と語った。

  スポティファイは、アップルの「アップストア」経由で提供する有料プランの「人為的な」料金引き上げを余儀なくされたという。アップル・ミュージックの利用料金は月額9.99ユーロ(約1260円)。この料金は、スポティファイの有料プランにウェブサイトで直接加入する場合の料金と同じで、独自の支払い方法の使用と追加手数料支払いをアップルが強いる前のアップストアでの料金にも等しい。

  EUの規制当局はこの苦情を受領し、審査を進めていることを確認した。アップルの担当者に電子メールでコメントを要請したが、返答は得られていない。

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