(ブルームバーグ): オーストラリアの3年債利回りが中央銀行の政策金利を下回った。景気減速を受け、年内の利下げ観測が強まっている。

  3年債利回りは一時4ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し1.499%を付けた。政策金利を下回ったのは2016年9月以来。

  小売売上高や企業景況感など弱めの経済データが相次ぎ、不動産市場の低迷や世界貿易を巡る懸念が豪経済の重しとなっていることが示唆されており、オーストラリア準備銀行(中銀)による政策金利引き下げの観測が高まっている。ウエストパック銀行やJPモルガン・チェース、マッコーリー銀行、UBSグループは年内に25bpずつ2回の利下げを予想している。

  野村ホールディングスの金利ストラテジスト、アンドルー・タイスハースト氏(シドニー在勤)は、「投資家は中銀が年内にキャッシュレートを引き下げる必要があるとの見方について自信を強めており、利下げは複数回になる公算が大きい」と指摘。「最近の米欧の長期債利回り低下も、豪州の利回り曲線の長めの部分でのラリーに寄与した」と述べた。

  豪中銀の次回会合は4月2日に予定されている。政策金利は16年8月以来、過去最低の1.5%に据え置かれている。

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