(ブルームバーグ): 米アマゾン・ドット・コムは今年7月に中国市場でのマーケットプレイス事業を閉鎖する計画だ。同社にとって珍しい事業撤退だ。今後は国内業者の出品販売よりも、中国本土の利用者向けに海外製品の販売に力を入れていく。

  クラウド部門アマゾン・ウェブ・サービスや電子書籍端末「キンドル」、小売業者の海外向け出荷を支援するクロスボーダー部門など、他の中国事業は運営を続ける。7月18日以降、アマゾンの中国サイトではグローバルストアからの商品のみを取り扱うことになる。

  長期利益のためには損失もいとわないことで知られるジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)やアマゾンにとって、中国電子商取引事業からの撤退は大きな後退だ。中国に進出している米ハイテク企業は、アリババ・グループ・ホールディングやJDドットコム(京東)、さらに昨年ニューヨーク株式市場に上場した拼多多(PDD)など有力な中国企業との競争に苦戦しており、アマゾンもその一例だ。

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