(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)のかなりの数の政策当局者は、金利階層化システムが銀行に対するマイナス金利の影響を緩和する最善策だと確信できていない。事情に詳しい複数のユーロ圏当局者が明らかにした。

  ドラギECB総裁は25日の政策委員会でこうした措置を追加利下げに結び付けて支持する姿勢を示唆した一方、当局者の一部は慎重な姿勢を示した。部外秘情報だとして当局者は匿名を条件に話した。

  こうした懐疑的な当局者は、銀行への圧力を緩和するような方法で、最新の条件付き長期リファイナンスオペ(TLTRO)の条件を変更するなどの代替策を挙げたという。ドラギ総裁は政策委後の記者会見で、2層のシステムを巡る一部当局者の懸念を認めた。

  製造業の不振でユーロ圏経済により幅広く影響が及びかねない現状で、政策当局者は景気支援策を検討する包括的な権限をECBのスタッフに与えた。一部投資家はECBが今週、刺激策を発表すると予測していたが、ドラギ総裁は進め方に「微妙な違い」があると述べた。

  当局者によれば、9月の次回政策委で追加刺激策を発表することで見解の一致があったが、検討中の措置全てを単一パッケージで実施することには意見の集約はなかった。資産購入プログラム再開の有効性について疑問を投げ掛ける当局者がいたほか、新しいプログラムに社債を含めることには反対だと主張する声も多少あったという。

  ECBの報道官は政策委の審議についてコメントを控えた。

©2019 Bloomberg L.P.