(ブルームバーグ): ドイツ銀行監査役会のパウル・アハライトナー会長が後継者を探している。同会長は幾度にもわたる事業再編や経営陣の刷新、株価急落など、ドイツ銀にとって波乱の時期を指揮してきた。

  情報が非公開であることを理由に匿名で話した関係者によると、後任探しは後継計画に対する株主からの批判に対応した面もあるが、アハライトナー会長自身は2022年に終了する任期を全うする意向だ。

  アハライトナー会長に株主が不満を抱く背景には、一連の再建策が成功せず、就任以降にドイツ銀株の価値が4分の1程度に下げたことがある。2012年には株主から約99%の支持を得て会長に就任したアハライトナー氏だったが、5月に行われた株主総会での支持率は72%にも満たなかった。過去の標準に比べて低い支持率と言える。

  ドイツ銀の広報担当者は電子メールで、「アハライトナー氏の会長任期は2022年まである。それ以降については後継者問題に関する監査役会の明確な規定に則り、指名委員会が準備する」と説明した。同委員会の委員長でもあるアハライトナー氏は、広報担当者を通じてコメントを控えた。

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