(ブルームバーグ): 経営再建中のジャパンディスプレイは27日、臨時株主総会を9月27日に開くことを正式決定した上で、取締役候補として10月に新社長に就任予定の菊岡稔最高財務責任者(CFO)と元社外取締役の東伸之氏の2人を選任したと発表した。

  9日の決算発表時点では菊岡氏とともに、出資者となる中国の嘉実基金管理グループ側からウィンストン・リー氏を取締役候補としていたが、一部取締役候補が未定であるとの意向が示され、リー氏を含む5人の出資者側候補は今回の臨時株主総会で選定しないという。Jディスプによると、出資者側候補が決定した時点で再度臨時総会を開く。

  新取締役候補の東氏は、野村総合研究所や野村証券、INCJ(旧産業革新機構)のマネジングディレクターなどを経て2017年から1年間、Jディスプの社外取締役を務めた。6月の定時総会で再任されたINCJ執行役員を兼任する中野伸之氏が出資予定者の払い込み終了後に退任することになったため、東氏が中野氏に代わる社外取締役候補となった。

  Jディスプは8月、財務改善に向け嘉実を中心とした投資家から最大800億円を普通株式や新株予約権付社債(転換社債)で調達する契約を締結し、筆頭株主のINCJや銀行団からは融資契約の延長なども取り付けた。

  最大顧客である米アップルの業績低迷で主力の液晶パネルの販売が振るわず、15年3月期から5期連続で最終赤字を計上。4−6月期には白山工場(石川県白山市)に関する追加損失を計上し、6月末時点で772億円の債務超過に陥った。

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