(ブルームバーグ): トランプ米大統領は29日、米国と中国が貿易について同日中に話し合う予定だと述べた。詳細は示さなかった。

  これより先、中国はトランプ氏が先週発表した対中制裁関税の税率引き上げに対して、報復措置を今のところ取らないと示唆し、貿易戦争のさらなるエスカレートを防ぐために新たな関税を取り除くことに注力したいとの考えを示していた。

  トランプ大統領はFOXニュースのラジオインタビューで、9月の米中協議は実現するのかと問われると、「異なるレベルでの協議がきょう、予定されている」と話した。それから数時間後の米東部時間午後早い段階で、米中はどちらも協議が行われたかどうかを確認していない。

  貿易戦争を巡る不透明感が米景気の減速につながっているとして、複数の共和党上院議員らが懸念を表明していることについて、トランプ氏は中国との関税戦争で「私はあきらめないと約束する」と付け加えた。

  投資家の間では米中貿易協議への先行き期待が広がり、29日のアジア株は全般に下げ幅を縮小し、米株式相場は欧州株と共に上昇した。一方で債券利回りはここ数週間、史上最長の米景気拡大が終わりに向かいつつあるとの懸念が強まり急低下している。

  中国商務省の高峰報道官は29日に北京での記者会見で、「中国には米国に報復する手段は十分あるが、今話し合うべき問題は新たな関税を撤回し、エスカレートを防ぐことだと考えている」と指摘。両国は「実質的に連絡を取り合っている」状況にあると説明した。

  トランプ大統領はFOXニュースとのインタビューで、「中国は米国を食い物にしてきた」と述べ、「彼らは取引をしたいのだと思う。取引をしなければならないのだと思う」と語った。

(中国当局者とトランプ大統領の発言、市場の動きを追加して更新します.)

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