(ブルームバーグ): ソフトバンクグループの孫正義社長(62)の後継者は、投資先の創業者が有力−。孫氏のかつての側近で、SBIホールディングスの北尾吉孝社長は分析する。

  北尾氏はインタビューで、無から有を生じる創業者とサラリーマンは「全然違う」と指摘。孫氏は後継者について「ベンチャー企業を自ら興して大成功に導けるような、自分と同じような人じゃないと無理と思っているのでは」と分析した。一方、優秀な創業者が孫氏の申し出を受けるかどうかは「別の話」だとも話した。

  孫氏の経営を支えるソフトバンクGの3人の副社長のうち、マルセロ・クラウレ氏は米国で携帯電話の卸売りを手掛けるブライトスターを創業した経験がある。ただ北尾氏は佐護勝紀氏、ラジーブ・ミスラ氏も含め、3人から後継者が選ばれることはないとみている。

  野村証券OBの北尾氏は、ソフトバンクGの常務などを務め、1990年代から2000年代初めには金融事業の責任者だった。孫社長がニケシュ・アローラ氏を後継者候補として指名した際には、「あまりにも早い」とした上で、候補が「また変わる」可能性があるとブログで予測。アローラ氏は2年足らずで退職した。

  孫氏は2月の会見で、69歳まで社長を続投し、その後も積極的に経営に関わる姿勢を示している。ただ北尾氏は孫氏も60歳代となり「後継者のことを考えないといけない状況になってきている」と指摘した。

©2019 Bloomberg L.P.