(ブルームバーグ): フランスのルメール経済・財務相は、世界的な貿易戦争で欧州連合(EU)が新たな戦線の火ぶたを切ることを望まないとしつつ、航空機補助金の問題が解決できないならば、EUとして米国に制裁を科すと言明した。

  ルメール氏は10日、ルクセンブルクで記者団に対し、「米中の貿易戦争が経済成長の水準に及ぼしている劇的な影響を、われわれ全員が認識している」と発言。「米中の貿易戦争に、米欧の貿易戦争を加えたいとわれわれが思うだろうか」と続けた。

  世界貿易機関(WTO)は、EUによるエアバスへの不当な補助金への対抗措置として米国が年間で最大75億ドル(約8000 億円)相当のEU産品に報復関税を課すことを認めた。EUは米国がこの関連で関税を導入する場合、WTOが来年初めに米国のボーイング補助金を巡る判断を下した後で報復する方針を示している。

  ルメール氏は「引き続き解決策がまとまることを望んでいる」と述べた上で、「だが解決策がまとまらない場合、欧州は報復し、制裁を科す以外に選択肢がなくなることを米政権は認識する必要がある」と警告した。  

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