(ブルームバーグ): 欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数が5日続落、円は米中交渉の進展で下落

  1日のニューヨーク外国為替市場ではドル指数が5日連続で低下。米経済統計が強弱まちまちの内容となる中、ドル売りが優勢になった。円は主要10通貨に対して軟調。中国商務省は通商交渉で米中が「原則コンセンサス」に達したと説明した。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%低下。供給管理協会(ISM)の製造業総合景況指数を嫌気して、この日の安値水準に下げた。週間では0.4%低下し、ここ5週間で4週目の下げISM製造業総合景況指数は48.3に上昇。予想中央値の48.9を下回った。前月は10年ぶり低水準の47.8だった。10月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が12万8000人増となり、市場予想(8万5000人増)を上回った。前月は上方修正された経済指標がまだら模様となる中、金利先物市場が織り込む0.25ポイント利下げの時期は2020年7月と、前日に比べ2カ月ほど先送りされたクラリダFRB副議長らの発言は、政策金利の据え置きを金融政策当局が示唆したとの見方を裏付けた円は中国商務省の声明後に下げ幅を拡大した米中両国は協議が「建設的」だったと評価ニューヨーク時間午後4時49分現在、ドルは対円で0.1%上げて1ドル=108円16銭。対ユーロでは0.1%安の1ユーロ=1.1164ドル。

◎米国株・国債・商品:株が反発、強気相場盛り返す−雇用統計が好調

  1日の米株式相場は反発。金融危機後に始まった息の長い強気相場があらためて勢いを盛り返した。S&P500種株価指数は年初来上昇率が22%を超え、週間ベースでは4連騰。米国債は反落。

  10月の米雇用統計では雇用者数の伸びが市場予想を上回り、個人消費のけん引で過去最長の景気拡大がなおも継続する可能性が示された。これを受け、S&P500種は終値ベースの過去最高値を更新。米中貿易協議で米中が「原則コンセンサス」に達したとの認識を中国商務省が示した後、短時間ながら株上昇の勢いが強まった。

  S&P500種株価指数は前日比1%高の3066.91。週間ベースでは1.5%高となった。ダウ工業株30種平均は301.13ドル(1.1%)高の27347.36ドル。ナスダック総合指数は1.1%上昇。ニューヨーク時間午後4時19分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.71%。

  連邦準備制度理事会(FRB)のクラリダ副議長はブルームバーグとのインタビューで、金融政策は「良好な状況」にあり、消費者動向は堅調だとの見方を示した。

  FTSEラッセルの世界市場調査担当マネジングディレクター、アレック・ヤング氏は雇用統計について、消費者や雇用、低金利などの恩恵を受けて米経済がしっかりと成長し「よく持ちこたえているとの見方を裏付けるものだ」と指摘した。

  ニューヨーク原油先物相場は大幅反発。良好な米雇用統計や中国の製造業指標を手掛かりに、6週間ぶりの大幅上昇となった。週間ベースでは依然、世界経済の成長減速や米在庫積み上がり、貿易交渉への不安で下げた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物12月限は2.02ドル(3.7%)高の1バレル=56.20ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント1月限は、2.07ドル高の61.69ドル。

  ニューヨーク金先物相場は小反落。3カ月連続の米製造活動縮小を示す指標が出たが、米雇用統計が予想より強かったことの方が材料視された。米中貿易協議が「原則コンセンサス」に達したと中国商務省が説明した後、金は下げ幅を拡大した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は0.2%安の1オンス=1511.40ドルで終了。

Oil Jumps Most in Six Weeks on Economic Data, Easing Weekly Loss

Gold Dips After Traders Weigh Hiring Resilience, Factories Flub

◎欧州債:ドイツ債下落、市場予想上回った米雇用統計に反応

  1日の欧州債市場でドイツ債が下落した。米雇用統計が市場予想を上回ったことが売りを誘った。万聖節の祝日で一部欧州市場が休場だったことから通常よりも薄商いだった。

ドイツ債はベアスティープ化。中核国債が準中核国債を上回るパフォーマンスとなったイタリア債は下落。ドイツ債とのイールドスプレッドは5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して137bpと、10月15日以来で最大英国債は下落。10年債利回りは4bp上げて0.67%ドイツ10年債利回りは2bp上げてマイナス0.38%、フランス10年債利回りは3bp上げてマイナス0.07%、イタリア10年債利回りは6bp上昇の0.98%ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

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