(ブルームバーグ): 米ウェルズ・ファーゴのアナリスト、マイク・メイヨー氏によると、ウォール街によるシリコンバレーのテクノロジーへの注目が米銀大手シティグループとバンク・オブ・アメリカ(BofA) 、 JPモルガン・チェースの株価を新高値に押し上げており、3行の株価上昇の勢いは続く公算が大きいという。

  銀行セクター担当アナリストのメイヨー氏は電話インタビューで、テクノロジーが銀行の増収と経費削減に寄与し続ける限り、「私はパーカー姿で過ごす」と語った。同氏は昨年10月にブルームバーグテレビジョンの番組で、銀行アナリストから「技術屋に転身」する意思表示としてスーツのジャケットを脱いでパーカー姿で出演していた。

  メイヨー氏は銀行業界がデジタル・バンキングや電子決済、人工知能(AI)の活用といったフィンテックの機会に引き続き注目する中で、 シティとBofA、 JPモルガンを有望銘柄として再確認した。 2019年に資産規模でみた上位40行の中でこれら3行は最高のパフォーマンスを見せ、 シティは約53%、BofAとJPモルガンはいずれも43%それぞれ上昇。指標のKBW銀行指数の32%高やS&P500種株価指数の29%高を上回る値上がりだった。

  1月2日の取引では3行の株価は続伸し、JPモルガンは終値ベースで過去最高値を更新した。メイヨー氏は19年の銀行株について、純預貸利ざやや融資の伸びなど「伝統的な」尺度では芳しくなく資本市場も「不振」だったものの、素晴らしい1年だったと指摘。18年の不振からの「巻き返し」も一因ではあるが、3行が競合他社を圧倒したのは「技術による銀行業務の刷新」の表れだと分析した。

  JPモルガンとシティは1月14日に19年10−12月(第4四半期)決算を発表する。

©2020 Bloomberg L.P.