(ブルームバーグ): 米アップルの株価が2日、300ドルの大台に乗せた。ホリデー商戦を含む四半期の好業績見通しやワイヤレスイヤホン「エアポッド」などウエアラブル端末の需要などへの期待感が追い風となった。

  2日の米株式市場ではアップル株は前営業日比2.3%高の最高値300.35ドルで終了。株式分割調整後ベースで初めて300ドル台に達した。アップル株は1年前に売上高見通しを約20年ぶりに下方修正したのが嫌気され2019年初めの取引で急落していたが、その後は他の大型テクノロジー株を軒並み上回るパフォーマンスを見せ、昨年は86%高と、ここ10年で最大の値上がりを記録した。

  投資家はアップルの15億人近いユーザー基盤のほか、エアポッドや「アップルウオッチ」、「アップルTV」といった補助的な製品をうまく活用する能力、主力製品「iPhone(アイフォーン)」、「iPad(アイパッド)」の数年ごとのアップグレードサイクルに一段と楽観論を強めている。

  ユーザー基盤はストレージのサブスクリプション(定額制)サービス「iCloud(アイクラウド)」やストリーミングサービス「アップルTV+」などからの継続的な収入獲得の鍵でもある。さらにアップルは、次世代通信規格5Gに対応するアイフォーンの新モデルを今秋投入する見通し。

  アップル株は14年に1株を7株とする株式分割を実施する前には300ドルを大幅に上回る水準で取引されていた。

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