(ブルームバーグ): 世界で特に不穏な地域に本社を置く巨大石油企業。サウジアラムコが置かれている状況は、激しい変動にさらされる公算が大きい同社の特徴を際立たせる。

  それでもなお、史上最大となった256億ドル(約2兆7700億円)規模の新規株式公開(IPO)から1カ月足らずで、同社の株価がこれほど厳しい試練に直面すると予想できた人は、ほとんどいなかったかもしれない。

  アラムコ株は6日に続落。イラン革命防衛隊のコッズ部隊を率いるソレイマニ司令官を米軍が先週に殺害したことで、ペルシャ湾岸地域での紛争が拡大するとの懸念があらためて強まった。北海ブレント原油が1バレル=70ドルを超えるなど、原油相場はこの殺害をきっかけに上昇しているが、それがアラムコにとって必ずしもプラス材料ではないことを同社の株価は示唆している。

  アラムコの株価は6日、前日比0.1%安の34.50リヤルで終了。昨年12月に新規上場した際のIPO価格(32リヤル)からの値上がりは7.8%に縮小した。前日は1.7%下げていた。

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