(ブルームバーグ): 東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=109円台半ばでドル買い・円売りがやや優勢となった。米国とイランの軍事的衝突や米中通商協議をめぐる懸念は後退したものの、海外時間に米雇用統計の発表を控えて値動きは限定的だった。豪ドルは市場予想を上回る小売売上高の発表後に上昇する場面があった。

市場関係者の見方

IG証券の石川順一シニアFXストラテジスト

米国とイランの対立がすぐに解消されるわけではないが、年初の軍事行動は「出来レース」的な展開に落ち着きつつある。米中通商協議に関する懸念も後退し、リスクオン環境がドル・円には追い風になっている豪ドルは米中通商協議の影響が大きい通貨。米イラン情勢や豪州での山火事を受けた調整が一巡すれば反発に転じる可能性が高い

三井住友信託銀行ニューヨークマーケットビジネスユニットの持田拓也調査役

米イラン情勢を背景としたリスクオフの巻き戻しが続いており、株価も堅調な地合いだが、きょうは米雇用統計待ちであるため、109円台半ばを中心としたもみ合いかドル・円はすでに年初の中東リスク発生前より高い水準にあり、110円を試すには新たな材料が必要。中東情勢が一服したら市場の焦点は米中通商協議に移るが、第1段階の合意に署名後の交渉には不透明感が漂う米雇用統計でドル・円に強い方向感が出ることはないが、ADBが強かった分、今度はややネガティブ・サプライズに警戒すべきか

背景

米下院、トランプ大統領の対イラン軍事行動を制限する決議案可決ー上院では可決の公算小米中、商談成立にも取り組む−15日の「第一段階」貿易合意調印控え豪州の11月の小売売上高は前月比0.9%増と、市場予想の0.4%増を上回った日経平均株価は前日比111円高で取引を終了

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