(ブルームバーグ): スウェーデンの10代の環境活動家グレタ・トゥンベリさんは、21日開幕した世界経済フォーラム(WEF)年次総会でダボスに集まった企業幹部らに厳しいメッセージを伝えた。気候変動を誰もが話題にするが、対応している幹部は皆無だー。

  ダボス会議にトゥンベリさんがスピーカーとして参加すること自体が、地球温暖化対策の議論がビジネスの世界で主流になったことを鮮明に示すものだが、温室効果ガス排出に責任がある石油やガス、石炭業界からトゥンベリさんが演説したセッションに参加した企業幹部は一握りだった。ダボス会議には毎年、実業界や政界から3000人前後のリーダーが集まる。

  トゥンベリさん(17)は同セッションで、「気候と環境は今、若者の主張によってホットな話題になっている」が、「対策はほとんど何もなされていない。世界の二酸化炭素(CO2)排出量は減っていない」と訴えた。

  「共通の未来に向かい持続可能な道を築く」と題した同セッションは満席となり、主催者側が立ち見を強いられた企業幹部らのために追加で椅子を持ち込むほどだったが、ダボス会議に参加する大手石油会社の最高経営責任者(CEO)の姿はそこにはなかった。

  トゥンベリさんは「これは始まりにすぎない」として、世界的なCO2排出削減が目標だと語った。

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