(ブルームバーグ): 世界的なハイテク製品への需要低迷に回復の兆しが見え始めている。日本の半導体等製造装置の輸出額は、2019年12月に前年同月比25.8%増と2カ月連続のプラスとなり、18年8月以来の高い伸びを示した。

  日本全体の輸出額が先月まで13カ月連続で減少する中、半導体等製造装置は昨年8月の24.5%減を底に徐々にマイナス幅を縮小。11月には4.0%増と5カ月ぶりのプラスに転じていた。

  国別では特に中国向けが59.7%増と、11月の7.7%増から伸びが急拡大。米国向けも24.4%増(11月は15.3%増)に伸びた。韓国向けは47.2%減(同39.8%減)だった。

       

  IHSマークイットの田口はるみ主席エコノミストは、「米中貿易摩擦や全体的なIT関連サイクルで半導体需要は落ちていたが、ここ数カ月、在庫調整も進み、需要が底打ちしてきた」と指摘。「今年後半に向けて5G需要も加速し、ITサイクルが上向いていく」とみる。

  もっとも、「輸出全体の動きの鈍さは、海外での設備投資需要がまだ強くなっていないことが大きい」とも述べ、自動車や一般機械の弱さを補って輸出全体を押し上げていくには「まだ時間がかかる」との見通しを示した。

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