(ブルームバーグ): 大和証券グループ本社は30日、マーケティング企業の「刀」と資本業務提携すると発表した。地方にあるテーマパークなどの集客施設への投資・経営支援を強化する。地域の金融機関や投資家などの外部資金も募り、1000億円規模で地方創生を後押しする。

  大和証Gが刀に140億円のマイナー出資を行う。刀はユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の再建に尽力した森岡毅氏らが設立した未公開企業。提携によって刀は資本投資を伴う経営支援にも乗り出す。第一弾として、沖縄県のテーマパーク事業への30億円の出資を決めた。

  長引く低金利など本業の収益環境が厳しい中、大和証Gは新たな収益源の確保を急ぐ。中田誠司社長は昨年12月のインタビューで本業補完を担う本命として不動産運用と再エネ・インフラ投資などを挙げており、今回の提携もこうした試みの一環となる。 

  都内で会見した大和証Gの荻野明彦専務執行役によると、同社の出資比率は3分の1以上で筆頭株主となる。また、同席した刀の森岡・最高経営責任者(CEO)氏は将来の新規株式公開(IPO)について「選択肢の一つとして視野には入っている。沖縄のパーク開業をにらんで5ー7年後に調達が必要なタイミングが来るとみている」と述べた。

  刀はUSJ運営会社でCMO(最高マーケティング責任者)を務めた森岡氏らが2017年に立ち上げた。同社ウェブサイトによると、丸亀製麺の業績回復を支援したほか、21年に完成予定の西武園ゆうえんちの全面リニューアルを支援する。

(会見でのコメントを追加して記事を更新します)

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