(ブルームバーグ): 新型コロナウイルス感染拡大による影響で中国の石油需要は消費全体の20%に相当する日量300万バレル程度減少した。同国のエネルギー業界に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  この規模の落ち込みは恐らく2008年から09年の世界金融危機以降で原油市場が見舞われた最も大きな需要ショックとなる。減産を巡り緊急会合を検討している石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成するOPECプラスは対応を迫られる可能性がある。

  中国は16年に米国を抜いて世界最大の原油輸入国になっており、中国国内の消費に変化があれば世界のエネルギー市場への影響は大きくなる。中国は日量約1400万バレルを消費しており、日本とフランス、ドイツ、イタリア、スペイン、英国、韓国の合計に匹敵する。

  公に話す権限がないとして匿名を条件に語った中国と欧米の石油幹部は、落ち込みはこの時期の通常水準に照らして測ったものだと説明。現在の需要減を評価したもので、危機が始まってからの平均ではない。平均で見れば減少幅はより小さいとみられる。

  中国当局は多くの人々の移動を制限し、春節(旧正月)連休も延長した。航空便の欠航が相次ぎ、世界各国の当局も新型ウイルスの拡散を抑え込もうとしている。

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